DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

マニアックなソフトシンセを使いこなせ!(3ページ目)

KORGのMS-20 miniが発売され、ArturiaのMINIBRUTEがヒットするなど、2013年はアナログシンセブームといった様相を呈してきましたが、ソフトシンセならではというマニアックな音源もいっぱいあるので、紹介してみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

SONARに同梱されれているz3ta+2を活用しよう

z3ta+2

Cakewalkのz3ta+2

SONARユーザーであれば、ぜひSONARに標準で搭載されているz3ta+2(これで、ゼータ2と読む)を使ってみてください。

z3ta+は、もともとだいぶ以前に、このAllAboutの記事でも紹介したことがありますが、現在はCakewalkによって買収されたrgc:audioという会社が開発した音源です。ウェーブ・シェーピング・シンセサイザと銘打たれていますが、これもBLUEやSynthMaster2と共通するマニアックさを備えた音源になっています。

こちらは6つのオシレータを組み合わせて使うようになっており、各オシレータはサイン波、ノコギリ波、パルス波といった波形のほか、ピアノ音やギター音などのPCM波形が60種類ほど装備されており、これを自由に組み合わせて利用することができるのです。

さらにユニークなのは、すべてのオシレータにウェーブ・シェイパーというものを備えていることです。ウェーブ・シェイパーというのは、オシレータの波形を自在に変形できるもので、その変形も14のアルゴリズム(WARP、TWIST、MULTIPOINT、SYMMETRY、DRIVE、WAVE、OFFSET、SHRINK、SELFSYNC、BIT REDUCTION、HIPASS、LOWPASS、DC-OFFSET、WINDOW)を用いて、いろいろと変えられるのです。

さらに、6つのオシレータを掛け合わせたり、足し合わせたり、いろいろなつなぎ方ができるので、何をどうすれば、どんな音が出てくるのかちょっと想像も付かないほどです。

現行のSONAR X2であれば上位のPRODUCERおよびSTUDIOに搭載されているので、もしまだちゃんと触っていないのであれば、この機会によくチェックしてみてください。また、もっていない人でも、Cakewalk Storeからダウンロード購入することもできるので、試してみてはいかがでしょうか?

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