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“高音質無料通話”をうたうcommの実力は?(3ページ目)

DeNAのメッセンジャーアプリ「comm」は、昨年10月のサービス開始以降、およそ3ヵ月で500万会員を集める急成長を見せています。では、commが大きな特徴としてアピールする“高音質無料通話”の実力は、どのようなものなのでしょうか。実際に試して評価してみました。

佐野 正弘

執筆者:佐野 正弘

携帯電話・スマートフォンガイド

ライバルと比べて分かった音の傾向の違い

では、高音質をうたうcommの通話品質とは、どのようなものなのでしょうか。同じ無料通話機能を備えたライバルとなる「LINE」「カカオトーク」と、音質の違いを聴き比べてみたところ、commとそれ以外のアプリとでは、比較的明確な音の傾向の違いを感じ取ることができました。
comm

commのライバルとなる「LINE」の音声通話画面

comm

同じくライバルとなる「カカオトーク」の音声通話画面


LINEやカカオトークは、比較的幅広い音域の音を、そのまま伝える傾向があるようです。それゆえ小さな音も拾いやすく、音の再現性は高いといえますが、一方で大きな声で話すと音割れしやすい傾向もあるように感じられます。

一方commは、音域の幅を絞っているようで、遠くの音や小さな音は他のアプリよりも聴き取りづらく、音も全般的にこもりがちな印象を受けます。ですがその分音割れは少なく、大きな声で喋った場合も聞き取りやすくなっているといえます。

あくまで筆者が感じた印象にはなりますが、commは音を正確に伝えるよりも、口元のマイクに直接話しかける“電話”で話す声を伝えることに絞ったチューニングをしているという印象を受けました。先にも触れた通り、commの音声は全体的にこもったように聞こえがちなことから、高音質と言われるほど音質はよくないと評価されるケースも見られます。ですが安定した通話品質を維持することに特化していると捉えれば、評価できるといえるでしょう。

commは提供開始から間もないこともあり機能はシンプルで、例えば通話面では、カカオトークにあるようなグループ通話機能を備えていないなど、機能的には不足している部分も見受けられます。しかし一方で、登録していないユーザーとメッセージのやり取りができる、全てのスタンプが無料で利用できるなど、他のアプリにはない特徴も備えています。無料通話の音質を含め、今後の進化が楽しみなアプリといえそうです。

【関連サイト】
comm(コム)/もっとつながる、高音質な無料通話アプリ


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