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セックスの美容・美肌効果…綺麗になるって本当?

【女医が解説】「セックスの翌朝は肌の調子がいい」そんな経験ありませんか?「セックスで綺麗になる」には医学的根拠があるのです。恋愛をしたりセックスをすると、身体の外側と内側で2つのホルモンによる美容・美肌効果を期待できます。この理由を詳しく解説します。

山下 真理子

執筆者:山下 真理子

ボディケアガイド

「セックスで綺麗になる」には医学的根拠がある!

セックスで綺麗になる

セックスで綺麗になれる方法とは?

恋をしているとき、セックスをした翌日、なんだか肌の調子がいい――そんな経験はありませんか?
恋愛中は、2つのホルモンに身体の外側と内側で変化が起こり、あなたを美しくしてくれます。

「気のせいでしょ?」と思っているあなたに、医学的根拠を交えて説明していきます。
 

<目次>
 

恋愛感情はどうして起きるの?

セックスで綺麗になる 恋愛感情は脳内の神経伝達と関わりがある

恋愛感情は脳内の神経伝達と関わりがある

「恋をしたことがありますか?」という質問は、非常にナンセンスな質問でしょう。この記事を読んでいただいているほとんどの方が、過去に幾度かの恋をし、笑って、泣いて、時には傷ついたり、そんな経験があるに違いありません。「あの人が大好き。」そう思うのは、至極当然ともいえる感情です。

愛とは、人と人が互いに喜びや快感を分かち合い、相手と一体化したいという感情だと定義されます。これは、人間が生まれながらに持っている、強い本能です。では、誰かを好きだと思う気持ち、すなわち恋愛感情は、どのようにして起こるのでしょうか。その仕組みは、脳内での神経伝達の仕組みによって、医学的に解明されているのです。
 

セックスと脳神経の仕組み

恋をすると、私たちの身体の中ではどんな変化が起こっているのでしょうか。恋愛やセックスをしたとき、私たちの身体の中では、「恋愛ホルモン」が分泌されます。それは「ドーパミン」と呼ばれるホルモンです。

ドーパミンは、恋愛、そして快感にも関係しており、脳の中のA-10神経といわれる神経を流れています。何かを見たり、感じたりしたときに、ドーパミンが放出されて、A-10神経の中を流れ、興奮が生み出されたときに、脳に快感を生み出します。

現代の医学では、「快感」とは、A-10神経から周囲の細胞にドーパミンが放出され、その時起こる興奮が生み出す現象だと考えられています。恋をするとA-10神経からドーパミンが放出され、脳が快感を感じます。するとその興奮が、自律神経から全身に連絡されます。

心臓に伝わると、鼓動が速くなってドキドキします。呼吸器に伝わると、息遣いが荒くなります。目が潤んだり、頬が赤くなったり、指先が震えたり、おなかがすかなくなったり、眠れなくなったりなど、恋愛特有の症状を、あなたも経験したことがあることでしょう。
 

性欲を感じている場所

性欲を感じる脳の部位「性欲中枢」は、いったいどこにあるのでしょうか。

それは、「視床下部」です。
視床下部は、生きていくために必要な欲望を生み出す、最も原始的な脳です。具体的には、性ホルモンをはじめとするさまざまなホルモンの分泌調整に関わっている部位です。

性欲中枢は、男女で違いがあります。性欲中枢の中にある、性欲を生み出す神経細胞の塊は、男性は女性の2倍近くあります。食欲中枢の近くにあり、食欲中枢が満たされると、一緒に性欲中枢も満足してしまうことがあります。満腹になると「セックスするよりもう寝てしまいたい」と思うのはこのためです。

特定の人を好きになったり、嫌いになったりする感情は、脳の奥深くにある扁桃体によって決まっています。扁桃体が、好きか嫌いかを決めているのです。同じ好きになるにしても、それぞれ好みがあり、愛する対象が違ってくるのも同じ理由です。
 

セックスしたいという気持ちで代謝もアップ!

誰かに出会ったとき、扁桃体が「好き」だと判断すると、ドーパミンが流れて脳の視床下部から快感が生まれます。この快感と共に、性欲中枢が刺激されると、「セックスしたい」という衝動が生まれます。恋愛とセックスは、ドーパミンによって密接に関係しあっています。

恋愛し、誰かと愛し合うようになると、性欲中枢が刺激されて、相手の身体を強く欲するようになります。恋する男女がセックスへの衝動によってつながることは、生き物が地球上で子孫を残していくために必要なこと。

ドーパミンは、ドキドキや顔の紅潮などの外的変化だけでなく、細胞の代謝にも関わっています。ドーパミンが身体に放出されると、細胞の代謝が活性化して、肌のターンオーバーが正常化されます。
また、代謝が上がることで、ムクミが解消されたり、免疫力がアップしたりします。綺麗になるだけではなく、いつまでも若々しく、健康でいられるためには「恋愛ホルモン」ドーパミンが重要なキーになることは、いうまでもありません。
 

セックスによる美肌効果も?「もう一つの女性ホルモン」とは

セックスで綺麗になる いい恋愛でアンチエイジングを

いい恋愛でアンチエイジングを

「セックスした翌朝は肌調子がいい」
「恋をしたら綺麗になる」
これらがドーパミンによって起こる身体の変化だとお話しましたが、女性には、もう1つの大切なアンチエイジングホルモンがあります。

それは、「エストロゲン」という、女性ホルモン。エストロゲンは、美肌ホルモンとも言われる性ホルモンです。エストロゲンの働きは、「肌のキメを整え、ハリを出す」「女性らしい身体を作る」「代謝を上昇させる」というもの。

エストロゲンは、女性の体内で、月経周期に合わせて分泌が調整されている性ホルモンですが、男性からの性的刺激によっても分泌が促進されます。セックスによる美肌効果は、エストロゲンによるものなのです。

もちろん、恋愛を始めたり、セックスをすることで、「見られる」意識が生まれ、おしゃれやメイクに目覚めたり、いつもより体型を気にすることで綺麗になるという心理的効果もあります。素敵な恋愛・セックスで、身体の内側からの健康美が得られます。

かといって、嫉妬してイライラしたり、自分を傷つけたり苦しめたりするだけの片思いや浮気、不倫といったストレスの多い恋愛ばかり繰り返していたら、ドーパミンが分泌されるどころか、ストレスで代謝やターンオーバーが乱れてしまいますので、ご注意を。

素敵な恋愛をして、自分磨きをしながら恋愛ホルモンで綺麗になって、大好きな彼のハートをGETしましょう。
 

セックスにはカロリー消費やシェイプアップ効果も!?

セックスは1回でかなりのカロリーが消費される全身運動です。30分以上のセックスをした場合、その消費量は約150~250kcalと言われていますから、ごはんお茶碗1杯分のカロリー消費をしていることになります。

またセックスにはボディラインを引き締める効果があります。しかも体位によって、鍛えられる部位が違うのです。「正常位」では内ももと背中ヤセ、「後背位」では二の腕と腰回りヤセが期待できます。また、からだの引き締めに最も有効な体位は「騎乗位」です。太ももヤセと腹筋背筋のシェイプアップにつながりますので、意識して動いてみてはいかがでしょうか。さまざまな体位を楽しみながらセックスしてみてください。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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