DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

さらに勢いを増すiPad・DTMアプリ(2ページ目)

iPadのDTMにおける快進撃が止まりません。シンセやエフェクトといったものに留まらず、ギターをMIDI化するもの、Wi-Fiで楽器と接続するものなど、多方面に展開されています。では、最新事情を紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

Wi-Fi経由でRoland機器と有機的に接続する

AirRecorder

無料のアプリ、AirRecorder

既にご存知の方も多いと思いますが、iPadにはオーディオをレコーディングするために、様々な機器を利用することができます。というのも、iPadには標準でマイク入力端子が用意されているほか、CoreAudioという仕組みがあるため、Dock端子経由でオーディオインターフェイスなどに接続して利用できるからです。

しかしここに来て、また新たな接続方法が登場しました。それがRolandが開発した「Roland Wireless Connect」というもの。これは、Wi-Fiを利用して楽器とiPadまたはiPhoneと接続するというもので、楽器の出力を音質劣化無しにデジタル伝送できてしまうのです。現在、これに対応しているアプリとしては、「AirRecorder」と「V-Drums Friend Jam for iPhone」という2種類があります。

先日、AirRecorderを使ってみたのですが、これがなかなか便利。単純にレコーダーとして利用できるだけでなく、iTunes経由でipadやiPhoneに転送した曲やiTunes Storeで購入した曲(DRMが施されてないデータ)を再生して、楽器側で聴くことが可能になっているのです。そして、それに合わせながら演奏することができるので、使い方はいろいろと広がりそうです。

JUNO-Di

今回JUNO-Diで使ってみた

また、こうしてレコーディングしたデータは、AudioCopyやOpen inの仕組みを用いて、ほかのアプリで活用したり、PCなどへデータ伝送することも可能なので、活用範囲も広がります。

なお、現在対応している楽器としてはJUNO-Di、JUPITER-80、JUPITER-50、JUNO-Gi、TD-15、TD-11、TD-30、Lucina AX-09、FR-1Xで、今後も増えていくとのことです。

【関連記事】
楽器の音をWi-Fiで飛ばすRoland Wireless Connectを使ってみた!

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