最近の自転車保険ってどんなもの?
自転車事故に関する金銭的な備えとして自転車保険があります(自転車保険について詳しくは自転車保険は入っておくべき!?や自転車保険はどこで加入すればいいの?を参考にして下さい)。
しかしこの自転車保険は、もともと補償を自転車事故に絞っているため保険料の安く、保険商品の統廃合・整理を進める動きに拍車が掛ったことなどの背景もあり、損害保険各社が新規の契約をなくしています。
ところが2011年11月頃から、セブン-イレブンやau損保などで自転車向けの保険が発売されています。また一部損保各社でも同様の動きがあります。これはどういうことなのでしょうか? 昨今の自転車保険の状況についてみてみましょう。
自転車保険の傷害保険における位置付け
自転車保険とはそもそも傷害保険に分類されます。傷害保険の代表的な商品には「普通傷害保険」がありますが、これは怪我全般を24時間・国内外問わず補償する保険です。これに対し、補償を交通事故に絞った商品が「交通事故傷害保険」で、怪我全般ではなく対象を交通事故に絞った分保険料が安くなっています。それをさらに自転車関連の事故に絞った保険商品が自転車保険です。補償対象をさらに絞り込んでいるため保険料はかなり安くなっています。
自転車保険そのものを考える場合、他の傷害関連の保険と比較してまずは各保険の補償と保険料の位置付けを確認してください(下図参照)。
【傷害保険の補償範囲と保険料の関係】
自転車保険の補償範囲は?
セブン-イレブン、au損保などで発売された自転車保険とは?
2011年11月に発売されたセブン-イレブン、au損保などの自転車事故に対応する保険の商品説明を読んでみると、「自転車向け保険」あるいは「自転車プラン」となっていて「自転車保険」とは記載されていません。au損保の100円自転車プランは自転車事故だけに制限されていますが、その他のものは自転車事故だけでなく、交通事故あるいは普通の怪我まで補償されているものもあります。この点は、一部の損保が自転車事故用の保険として販売しているものと、ほとんど違いはありません。つまり以前に取扱っていた「自転車保険」そのものを改めて新規契約での発売を始めたのではなく、例えば交通事故傷害保険などの代用商品を自転車向けの保険として発売しているわけです。保険商品の見せ方の一つと考えればいいでしょう。
>>携帯やコンビニで入れる自転車向け保険の加入のポイントや契約の注意点について