高級マンション/マンションのブランド論

マンション業界のブランド戦略~顧客接点の模索(2ページ目)

ブランド構築を図るには、顧客接点となる拠点展開が鍵を握る。売っては閉じる販売センターを戦略上そう位置づけるのか。リーディングカンパニー3社の構想は?

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド


「パークホームズ EXPO 2012」は来場3,000人

山田
パークホームズ EXPO 2012

パークホームズ EXPO 2012

三井のものづくりに対する姿勢をお客さまによく知ってもらいたいと六本木の「ミッドタウン」に専用ブースを設置し展示会を開催しました。3日間で3,000人近い方々に来場していただき、一定の成果を見ることができたと思っています。
モデルルームと同じキッチンが置いてあるのですが、モデルルームでキッチンを説明しているとき、あんなに人だかりはできない。あそこに置いて説明すると、お客さんが大勢寄ってきたりして。個別の販売センターでプラン、立地、間取りなどを説明する一方で、共通センターを設けることも、ちょうど小山さんがおっしゃったような取り組みはあるのではないかという気はしましたね。
小山
業界のハウジングギャラリーとして、各社ごとにマンションのモデルルームが集まるといいなと個人的には思います。でも、なかなか仲良くなれないかなとも思ってみたり(笑)。でも、お客さんのことを考えると十分ありかなと。たぶん、お互いにレベルアップしていくはずですし。
山田
幕張*でありましたね。同じ箱の中に各社が並んで。あれはあれで面白かった。

*海浜幕張「パティオス」:分譲初期は8つのプロジェクトが同じ建物に入居。
川合
野村不動産<商品開発部長>川合通裕氏

野村不動産 商品開発部長
川合通裕氏

いま拠点を集約させることは考えていません。唯一、代官山ギャラリーが10年ほど継続して都心の拠点となっていますが。
企画の統一は、4年ぐらい前から「ラクモア」というシリーズで商品企画の新展開を図っています。社内的にも展示会はやっていますが、もう少しブランド発信という意味では考えていかなければいけないと思いますね。
もう一つは、「オハナ」*というブランドもスタートしましたので、こちらがプラウドとどう違うかもメッセージしていかなければなりません。こちらも、拠点というわけではないですが、一つのアイデンティティをつくっていきたいと思います。

*オハナ:野村不動産の郊外マンションシリーズ。ハワイ語で「家族」の意味。
坂根
「オハナ」は、何棟目ですか。
川合
いま、売り出しているのは2棟目です。非常に好調です。
北井
平塚の駅から歩いて6分のプロジェクトがオープンしています。今年はあとひとつ、多摩地区で出す予定です。
【座談会記事一覧】
1-震災後、分譲マンションの安全性はどこまで向上した?
2-三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス」の防災新基準
3-抜本的に見直し、三井不動産レジデンシャルの防災基準
4-野村不動産のマンション「プラウド」の防災対策
5-「プラウドタワー東雲」第1期250戸即日完売の舞台裏
6-「ザ・パークハウス晴海タワーズ」公開ひと月後の反響
7-震災後、“都心部のタワーマンション”に対する評価
8-マンション業界のブランド戦略~顧客接点の模索
9-「注目の都心マンション」と購入希望者へのアドバイス


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