100年店ランチ/東京の100年店ランチ

中村屋(カレー・洋食/新宿/創業1901年)(2ページ目)

カレー好きなら1度は訪れたい“あの店”が、この秋から3年間「休業」するというアナウンスが……。今回は急きょ、新宿にあるカレー・洋食店「中村屋」本店をご案内します。

菅野 夕霧

執筆者:菅野 夕霧

100年店ランチガイド

4階「ラコンテ」はカリー5種などバイキングスタイル

純印度式カリー(1470円)

純印度式カリー(1470円)

今年8月、中村屋本店ビルが老朽化による建て替えで、3年間に及ぶ休業というリリースが発表されました。新ビルの完成は2014年秋とのこと。3年間も中村屋本店でカリーが食べられない……老舗店マニアとしては、なかなか大きなニュースです。

現店舗での営業は10月19日までということもあり、この日は普段よく行く伝統のインドカリーが気軽に楽しめる本店2階「ルパ」や東館の「パ ヴィヨン」ではなく、4階でカリーバイキングの「ラコンテ」に入り、思いっきり中村屋のカリーを堪能することに。

本店4階のラコンテの営業時間は11時から16時(入店は15時まで)、土日祝日は21時までです。バイキングは90分制で、1人1575円。カリーは5種類、ライス2種類に、ナン、サラダやデザート、スープやドリンク類もすべて食べ放題、飲み放題なので、結構お得感があります。

本店4階「ラコンテ」のバイキング

本店4階「ラコンテ」のバイキング

友人とともに1枚の大きな皿を手にし、「何をどう盛り付けるのか、ワクワクしますね」などと会話を。食べる前の楽しさもバイキングならではですね。私の1皿目は、ターメリックライスを中心に配し、両サイドにビーフと名物のチキンのカリーを“あいがけ”にしました。
 

世界最高級のスパイスを使用する本格インドカレー

パン店としてスタートした中村屋がカリーを始めるきっかけは、1915年に日本に亡命したインド独立運動の志士ラス・ビハリ・ボースを匿っていたこと。彼の助言により日本で初めての純印度式カリーライスが1927年誕生します。当時から本格的だった中村屋のカリーは、他店のカレーの6~10倍の値段だったという……。敷居の高い、憧れの存在だったのでしょうか。

豊富なメニューで思い思いの盛り付けを

豊富なメニューで思い思いの盛り付けを

1皿目を軽く完食し、2皿目はライス類3種を大きな皿に盛り、小皿2枚を使用。見た目も含めてランチを楽しみます。友人は皿中央にライスを盛り、トッピングの鶏のから揚げで3種類のカリーを堰き止めるデザイン!?を……。周囲の方々も、それぞれ思い思いで盛りつけを楽しみ笑顔が溢れています。十人十色ならぬ十人十皿のカリー。残り少なくなった現店舗での営業を考えると、同店4階は“カリー祭り”になりそうですね。

休業中は隣の新宿高野ビル6階で仮店舗営業を行うという同店

休業中は隣の新宿高野ビル6階で仮店舗営業を行うという同店

世界最高級のスパイス、契約農家から仕入れる鶏や野菜を使用する大人のカリーを、90分使い切ることなくお腹いっぱい食し、店を後にすることに。

円谷プロやディズニーの創始者が生まれた20世紀スタート年に誕生したカレー店で、ランチはいかがでしょう?


■中村屋
住所:東京都新宿区3-26-13
TEL:03-3352-6161
営業時間(4階ラコンテ):平日11:00~16:00、土・日・祝11:00~21:00
定休日:無休(2011年10月19日まで)
地図:Yahoo! 地図情報

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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