企業の人材採用/募集・選考・採用のポイント

中小企業に良い人材が来ないってホント?(3ページ目)

採用現場では日々、人材獲得競争が繰り広げられています。良い人材が採用できないと嘆く前に、自社にとっての「良い人材」とはどんな人材なのかを明確にしましょう。採用に失敗するのは、ターゲットとなる人材像が明確になっていない場合が意外と多いのです。

本田 和盛

執筆者:本田 和盛

企業の人材採用ガイド


採用基準は「心・技・体」で明確に

採用基準を明確にする方法はいくつかあります。中小企業などで導入しやすい方法は、「心・技・体」で整理するやり方です。

「心」とは、応募者の考え方や価値観などです。 自社の価値観と異なる人材を採用しても定着は望めません。

「技」とは知識や経験で、職業能力そのものです。採用で一番重視すべきもので、通常採用する人のスペックという場合は、「技」を意味します。

「体」とは、応募者の健康状態や体力の他、ビジネスマナーやコミュニケーション能力など外側から見て判断できるものです。

長時間残業が多い、休日出勤が多い、出張が多いなど勤務条件で制約がある場合は、「体」に含めて整理しておくといいでしょう。面接で「当社は地方出張が多いのですが、家族の理解を得られますか」などの質問で確認します。家族に病弱な人や介護が必要な人がいることは、ストレートには聞けません。質問をうまく工夫する必要があります。

以下に、心・技・体の具体例を挙げておきます。

■心
  • 価値観
  • 性格(協調性、規律性、独創性、積極性など)
  • 志向(仕事志向、家庭重視、達成志向の強さなど)
  • 夢、将来構想
  • 動機付け要因(お金、達成感、仲間、など)
■技
  • 経験 
  • 知識 
  • 業績
  • 技能・技術
  • 資格
■体
  • 健康状態、体力
  • マナー、コミュニケーション能力
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