年齢別の平均給与額はどれくらい?
年齢、性別、業種によって賃金の金額やピークは異なる。よくチェックして就職先選びや生活設計に役立てて
ということで、年齢別の平均給与をご紹介しましょう。厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)」より、性別や学歴、産業別にみた年齢ごとの平均給与を見ていきます。
平均給与、ピークの年齢は50~54歳
年齢・男女別の平均賃金。男女で賃金の増え方が違う(単位:千円)
全体の賃金の平均は29万5700円。年齢別に見てみると、50~54歳の36万8000円が一番のピーク。20~24歳の19万5800円から右肩上がりで50~54歳まで上がっているのがわかります。
55~59歳になると35万1300円と下がり、60歳を過ぎるとさらに26万円台にがくんと下がっているのがわかります。60歳前は定年前、60歳以降は一度定年を迎えて再雇用というタイミング。給料は下がる一方ですね。
女性の平均給与、年齢差はほとんどなし
女性だけに目を向けると、少し違った結果になります。女性の賃金が一番高い年齢は45~49歳の25万6900円。といっても、25~29歳で21万5200円でしたし、55~59歳でも24万5200円です。20代後半から60代まで、女性の平均賃金はずっと20万円から25万円の間となっています。これは男性ほど、年齢によって賃金が変わらないということ。女性はパートなどで時間給として働く人が多いため、このような結果になったのでしょう。
高学歴ほど平均給与の年齢差が拡大
学歴・年齢別の平均賃金。学歴が高いほど賃金は高く、上昇額も高くなっている(単位:千円)
大学・大学院卒の年齢別賃金を見てみると、50~54歳が一番高額で51万2100円。20~24歳では21万2500円でした。なんと、約30万円のアップとなっています。
高専・短大卒を見てみると、55~59歳が一番高額で31万7300円となっています。同じ年齢の大学・大学院卒とは、なんと17万7600円の差。1カ月に約17万円とは、かなり大きな差ですね。20~24歳では19万2900円でした。55~59歳の31万7300円まで賃金はあがっているのですが、 アップ幅は約12万円にとどまります。
賃金ピークまでの賃金アップ額は、大学・大学院卒は約30万円でしたが、高専・短大卒は約12万円。同じく高校卒は約12万円ですから、大学・大学院卒の年齢別賃金差が大きいことがわかります。つまり、大学・大学院卒の賃金アップ幅が大きいということですね。
学歴、年齢別のお給料についてみてきました。では、業種別ではどのようになっているでしょうか? 業種別、年齢別の平均賃金については、次のページでご紹介します。