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ニッサンGT-Rの維持費がリーズナブルに!?(2ページ目)

これまでニッサンGT-Rの高性能を維持するためには、かなりのメンテナンス費用が必要とされていたが、その交換部品代が値下げされるとともに、最も懸念されていたミッションのオーバーホールも可能になるという。

執筆者:宮島 小次郎

維持費が安くなることで、中古車としての魅力もアップ

GT-R
認定中古車制度の内容が改められたことで、中古車としての魅力も高くなったGT-R。チューニングパーツなども査定で評価されるようになる

さて、維持費が安くなることで、さらに魅力が増してくるのが、中古のGT-Rです。特にこれまではミッションのトラブルに関する不安が多く、中古車市場でも敬遠されていた初期モデルも、ミッションの修理にこれまでのような莫大な費用が掛からないとなれば、必ずしも避ける必要はなくなります。

その他、デビュー当時はシフトショックや低速時の繋がりにやや課題の見られたシフトの制御システムに関しても、日産ハイパフォーマンスセンターにおいて、最新の制御プログラムへ無償アップデートするサービスが提供されていますので、こちらを利用すれば最新モデルと同等の性能を手に入れることができます。

また、ニッサンではGT-Rの中古車の資産価値を高めるための新たなプログラムとして、GT-Rの認定中古車制度の内容を変更するとともに、GT-R本来の性能を取り戻すためのメンテナンスキットを用意すると発表しています。

まず、従来の認定中古車制度では、初年度登録から3年以内で走行距離が2万kmまでという認定基準が設けられていたのが、数々のテスト走行などから十分な耐久性が確認されたことで、それぞれ5年と10万km以内にまで条件が拡大されることになったのです。もちろん、修復歴がなく、しっかりと定められた定期点検を受けていることなどの条件に変わりはありません。

さらに、GT-Rというクルマの特殊性を考慮して、メーカー認定のバージョンアップキットや車両保障継続部品を装着することによって、性能が向上している車両に対しては、買い取り時の査定がアップするという特別な査定基準が設けられたのも、走りを積極的に楽しみたいというユーザーには朗報といえるのではないでしょうか。

リフレッシュ
認定中古車には、シャシーをリフレッシュするためのフレッシュアップキットも用意される
認定中古車では、GT-R本来の乗り味や走行性能を取り戻すためのフレッシュアップキット(仮称)も設定されます。キットの内容には、フロントのショックアブソーバーおよびスプリング、フロントトランスバースリンクブッシュ、各種マウント類、ブレーキホースなどが含まれ、いずれも2010モデルに装着された部品を使用することで、単に初期の性能を取り戻すだけでなく、最新の仕様にアップデートできるのもポイントです。

フレッシュアップキットは、認定中古車のみを対象にしたサービスで、価格については11月以降の発表となるものの、部品をそれぞれ単体で揃えるよりはかなりリーズナブルな設定となるものと思われます。


■関連サイト
ニッサンGT-R専用サイト


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