生活習慣病とは
生活習慣病とは、主に高血圧症や高脂血症、動脈硬化症・心筋梗塞・脳卒中などの循環器病、肥満、糖尿病、大腸がん、肺がん、アルコール性肝炎、歯周病など・・・、発症原因に生活習慣が深く関わっていると考えられている疾患の総称です。日本人の死亡原因の2/3は、生活習慣病だと言われています。生活習慣病が怖いのは、例えば心疾患・脳疾患などの循環器疾患は高血圧症と動脈硬化が原因と言われ、高血圧は動脈硬化を促進し、動脈硬化は高血圧を引き起こすというような関係があります。また肥満になりがちな食生活は、糖尿病や脂質異常症などにもつながりやすく、さらに動脈硬化を起こしやすくなるなど、様々な疾患が深く影響し合っていることです。
生活習慣病と言われる疾患の中には遺伝的、先天的な場合もありますが、個人が日常生活の中でバランスの取れた食生活や適度な運動、禁煙などを実践することによって予防することができるケースが多くあり、2008年4月より予防を重視した特定健診・特定保健指導が始まりました。
毎年世界の長寿国として名を知られる日本ですが、平均寿命と健康寿命(寝たきりにならず健康で生活できる期間)との差が大きい国でもあります。寝たきりにならず健康で天寿を全うするためには、特に脳卒中や心臓病を引き起こす動脈硬化を防いだり、骨折の原因となる骨粗鬆症などにならないように気をつけることが肝心です。また生活習慣病予防は、高齢社会の中で、すますま増大する国民医療費を抑えるためにも、日本が取り組まなければならない課題なのです。