/薬の基礎知識

ジェネリックはどのくらい安いの?(2ページ目)

ジェネリック医薬品が徐々に普及してきました。安いという特徴で宣伝されていることもあり、患者さまの価格への期待も高いようです。しかし、薬によっては、それほど変わらない…という場合も。なぜ?

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド


ジェネリックメーカーの違いについて

ジェネリック医薬品は、一つの先発品に対して数社から販売されていることがあります。そのため、同じ成分が含まれているジェネリック医薬品でも、販売しているメーカーによって値段が違ってきます。

前述しました抗ウイルス薬の例で言いますと、一番高いジェネリック医薬品は、186.1円/錠で、一番安いメーカですと75.6円/錠と、二倍以上の差になります。


ただ、ここで注意していただきたいのは、必ずしも一番安いジェネリックが手に入るわけではないということです。
処方せんに、医師が「ジェネリック医薬品の製品名」を記載している場合は、薬局では、その記載してある製品を渡すこともあります(薬局では、患者さまの希望や必要に応じて、医師に問い合わせをして製品を変更することもできます)。

また、処方せんに製品名の記載がなく、特に医師から指定がない場合は薬局でジェネリックメーカーを選ぶことができます。しかし、薬局の取引の状況や、メーカーの在庫や流通状況によっては、一番安いものとならない場合やお待たせしてしまう場合があります。

さらに、薬によっては、患者さまに品質(※)ジェネリックという目的で、薬局や病院側が、お勧めしたり指定するジェネリック製品をお出しする場合もあります。

(※)データが豊富であったり、有効成分以外の成分の効果がもたらす品質という意味も含みます。

色々な理由が複雑に絡んで、必ずしも一番価格メリットのある製品が手元にいくわけではないようです。

その他

処方の長さによっても異なります。14日分ですとそれほど差が内容に思いますが、30日、60日など長期処方になるとより差がより分かります。

詳しくは、病院に行く時間がない!長期処方についてをご覧ください。


ジェネリック医薬品をうまく使って、メリットを享受できます。ご興味がある方は、医師や薬剤師に相談してくださいね!

【参考リンク先】
お薬の基礎知識part18 ジェネリック医薬品>All About記事
ジェネリック医薬品で安くなる?>All About記事 
ジェネリック製品の弱点>All About記事
お薬の基本的な飲み方>All About記事
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