咳・痰・喘鳴(ぜいめい)

更新日:2007年08月14日

咳が続く…、百日咳?喘息?

アトピーと同じく、なかなか治せない喘息。これを悪化させる病原体の一つに、百日咳があります。今回は小児科医としての番外編。乳児がかかると大変な百日咳についてご説明しましょう。

百日咳の予防法

予防接種は大切です
まずは、予防接種が一番です。三種混合ワクチンと言って、DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)のワクチンです。ホルマリンや紫外線などで処理をし、感染力や毒力をなくした病原体ないしその成分で作ったワクチンですから1回の接種では効果は不十分です。卵アレルギーがあっても比較的接種できるワクチンですから、ワクチンは受けておきましょう。現在は、1期に3回、1年後に1回、2期として学童で行います。現在は、2期は2種混合ワクチンと言って、百日咳がないDT(自ジフテリア・破傷風)のワクチンです。
DPTワクチンをしていても、安心は出来ません。時間が経つと、再び百日咳にかかります(日本小児アレルギー学会雑誌に発表)。

アトピーでの予防接種の注意点は、予防接種の注意点 特にアトピーではをぜひ参考にしてください。

もちろん、人からうつるので、人ごみを避け、マスクをし、うがいは大切です。

治療

百日咳にかかってしまうと、百日咳菌に効く抗生物質(エリスロシン・クラリス・クラリシッド・ジスロマック・ミノマイシン)を内服します。内服できないときには、ペニシリン系のペントシリンの点滴を行います。
■抗生物質
  • マクロライド系抗生剤(エリスロシン・クラリシッド・クラリス・ジスロマック・リカマイシン・ミオカマイシン・ジョサマイシンなど)
  • テトラサイクリン系抗生剤(ミノマイシンなど)


しかし、咳の症状は、なかなかとれません。菌が死んでも、菌の成分で咳が続くからです。そのため、出来るだけ早く治療をしましょう。
咳に対しては、鎮咳薬や去痰薬を使います。

百日咳は、子供が小さいほど重症になり、その感染源が周りの大人になりますから、十分注意しましょう。


豆知識
テトラサイクリン系抗生剤:細菌の蛋白質を合成するのを抑制することで細菌の増殖を抑える抗生剤。殺菌よりは静菌といって、菌が増えないようにしてしだいに菌が減っていくように働く。



アトピーと病気シリーズ
【第1回】アトピーとインフルエンザ
【第2回】アトピーと嘔吐下痢
【第3回】アトピーと水虫
【第4回】プール熱・はやり目の原因は?
【第5回】風邪でアトピーが悪化する?
【第6回】アレルギーを起こすRSウイルスとは?
【第7回】麻疹(はしか)って!?  アトピーへの影響
【第8回】咳が続く…喘息?それとも百日咳

<参考リンク先>

小児気管支喘息(リウマチ・アレルギー情報センター)

百日咳(国立感染症研究所感染症情報センター )

病気とワクチン 百日咳(北里研究所 生物製剤研究所)

予防接種・ワクチン 百日咳(武田薬品工業)
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この記事の担当ガイド

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清益 功浩

医学博士。日本小児科学会認定専門医、日本アレルギー学会認定専門医・指導医。他にも、メンタルヘルスマネ…

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