いつ検査を行うの?
食物経口負荷試験とは、名前の通り、アレルギーの原因と思われる食物を食べてみる検査です。この検査は、アレルギー症状が出るかどうか見る検査ですので、危険性があります。特に、アナフィラキシーショックのある人には原則行いません。ただ、何年か経っている場合は、症状を起こさなくなっているかもしれませんので、慎重に検査していくことは可能です。卵、牛乳、小麦、大豆による食物アレルギーのある人には、原因食材(アレルゲン)を12~18ヶ月除去した後に行うことになります。場合によってはアレルゲン特異的なIgE抗体の推移を参考にして、除去後6ヶ月で負荷試験をすることもあります。
ピーナッツ、魚、ナッツによる食物アレルギーのある人は、アレルゲンを3年間除去した後に行います。場合によってはアレルゲン特異的なIgE抗体の推移を参考にして、除去後1から2年で負荷試験をすることもあります。
それ例外の食材については、12~18ヶ月除去した後に行います。
どのように行うの?
少しずつ食材を入れていきます |
重篤な症状を起こしたことのある場合は、下口唇へ食品を付けてまずは、何もないか見る慎重さも必要です。
- オープン試験法(食べる方も食べさせる方も食べる内容を知っている)
- 二重盲検法(食べる方も食べさせる方も食べる内容を知らない)
ただ、日常生活では、卵を見て、食べるので、オープン試験で陰性なら、日常生活でもアレルギー反応を起こす可能性は低くなります。
アレルギー性を低くした食品から負荷することもあります。例えば、卵の場合、クッキーやお菓子、ケーキ、ゆで卵、生卵の順に負荷試験を行います。
次のページでは、負荷試験を行った時についてご紹介します。