大学生の就職活動/就職活動での自己分析

インターンシップで確実に成長する秘訣 3(2ページ目)

「目標設定→実行→評価→言語化」このスキームでインターンシップに取り組めば、自らの基礎力を成長させ、獲得した知識・スキルは十分就職活動にも学業にも活用できる。

執筆者:見舘 好隆

【終了後編2】基礎力を成長させたプロセスを言語化する(内的キャリア)

まとめる
「成長したな!」と思ったプロセスを将来に記録しておこう。ブログにアップするのもいい。PDCAサイクルを意識して書くことがポイントである。
せっかく得られた知己を言葉にして記憶し、活用しなければ意味が無いことと同様、せっかく向上させた基礎力も、どうやって成長させたのかを言葉にして保存しなければ、記憶できないし、活用できない。

特にそれが際立つのが、面接だ。記事「熱いヤツが採用される理由」でも指摘したが、コンピテンシー面接(披面接者の基礎力を測る面接)では、具体的エピソードを詳細にヒアリングされる。いくら「インターンシップで身につけた『傾聴力』には自信があります」と言ったとしても、ただ何となく身につけたとしか言えなければ、本当に「傾聴力」があるかは疑わしい。

しかし、その基礎力を身につけたと思われるプロセスをちゃんと言葉にして伝えることで、君が身につけた基礎力に説得力が生まれるのだ。

以下の例を比べてみて欲しい。
  1. 病院に8日間インターンシップに行った。そこで患者さんや看護師さんなどとコミュニケーションを取ることで、「傾聴力」を身につけた。
     
  2. 病院に8日間インターンシップに行った。そこで是非将来のキャリアに必要な「傾聴力」を身に付けたいと思い、患者さんとのコミュニケーションにトライした。最初は自分では患者さんを思って話していることが、実は患者さんを傷つけているという現実に何度もぶち当たりめげそうになったが、終盤には聴くことの目的を患者さんとの信頼関係を構築することに置くことで、うまくできるようになった。

さて、どちらの「傾聴力」に説得力があるだろうか。圧倒的に2だ。それはその基礎力を身につけたプロセスをちゃんと言葉にしているからだ。特に、PDCAサイクルを語ることがポイントになる。
  • 【Plan(計画)】傾聴力を身につけるために、患者さんとのコミュニケーションにトライする。
  • 【Do(実行)】何度もトライする。
  • 【Check(評価)】良かれと思って話しても、実は患者さんを傷つけてしまうこともある現実に気付く。
  • 【Act(改善)】一方的に話すのではなく、まずは傾聴をベースとした信頼関係の構築を行う。

「基礎力を成長させたプロセスをPDCAサイクルに整理して言語化する」
この作業を行わなければ、折角のインターンシップでのエピソードが自己PRに使えなくなることを、忘れてはならない。


※次のページで、【まとめ】「目標設定→実行→評価→言語化」のスキームの重要性を学ぶ!

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