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資本金の多い会社は、良い会社?

会社を判断するときのポイントは一体何でしょう?そのうちのひとつとして「資本金」が挙げられます。「資本金」の多い会社ほどしっかりしている、というのですが、最近はそうとも言い切れなくなってきているのです。

執筆者:森 康博

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文章:森 康博(All About「経理の仕事」旧ガイド)

「会社」をどこで判断していますか?

打ち合わせ
新しい取引先が増えるのはうれしいこと。だけど、取引するかどうかの判断は難しいですよね。

あなたの会社が新たに取引をしようとする場合、相手会社のどこを見て取引をするかどうか決めますか?

小さな取引の場合、相手の会社の詳細を知らなくても良いかもしれませんが、ある程度大きな金額の取引になってくると、その取引にもしものことがあった場合、当然こちらの受けるダメージも大きくなってくるはずですから、慎重に色々なポイントを見て取引をするかどうかを判断することになると思います。

いざ判断する場合、その会社のホームページ等から「会社の歴史」「株主構成」「最近の業績」「取引金融機関」「社員数」などを参照することになると思います。が、その際に判断のポイントとしてよく入ってくるのが「資本金」ではないでしょうか?

今まで私も仕事をするうえで、「資本金の額が多い会社ほど、大きな会社だから安心だ!」そのような声を多々聞いてきましたし、実際に税務の世界でも資本金の「多い・少ない」によって取り扱いの異なる決まりがあるのも確かです。

でも、ちょっと待ってください!そもそも「資本金」って何なのでしょう?資本金の大きい会社でもどんどん倒産したり、「1円会社」が設立可能となった現在、「資本金」にはどのような意味があるのでしょうか?
本当に「資本金が多い会社は、良い会社」と言い切ってしまって良いのでしょうか?

「資本金」ってなに?

資本金
資本金は株主から会社に託された大切なお金。これを取締役などの役員が実際に会社を運営し、増やしていくのです。

まずは、「資本金」のことを知らないと話が進みませんね。ここで簡単に資本金について解説しておきましょう。

「資本金」がまず登場するのは、会社の設立時。
株主さん達から会社に対して「活動のために使ってください!でも、儲かったら配当ちょうだいねー!」といって当初出してもらう資金が、この「資本金」。つまり、会社が活動していくに当たってその「キホン」となる財産、と言えるでしょう。
会社はこの資金を基にして、運用し、利益をあげるべく頑張るわけです。

また、設立以降でも「工場を建てたいけど、お金がちょっと足りません!」といったときなど、株主さんを募り、株式と引換えにお金を出してもらうときがあります。これを「増資」といいます。

いずれの場合も、「会社の経営活動のために株主さん達からもらったお金」を会社は「資本金」という勘定科目で処理し、そのもらった金額が「資本金」という勘定科目の金額として決算書に記載される、と理解して良いのではないかと思います※。

では、次のページで問題を検討していきましょう!




※ 実際には、株主さん達からもらったお金の全てが「資本金」となるわけではない場合がありますが、ここでは話を簡単に進めるため、このような前提とします。

更新日:2006年08月21日

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