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ケアマネジャーを取り巻く理不尽(2ページ目)

2008年3月13日に民主党が行った介護保険制度の現状と問題点についてのヒアリングを傍聴しました。そこで聞いた現職ケアマネジャーの現状の問題点を訴える意見に納得。ケアマネを取り巻く状況について紹介します。

執筆者:宮下 公美子


サービス担当者会議、一律、半年に一度開催の不合理

一通りの報告が終わったあとで、出席していた議員から「調査結果を見ると、負担になっている業務として、サービス担当者会議を挙げているケアマネジャーが多い。しかし、サービス担当者会議はケアマネジャーにとって重要な業務の一つではないのか」という質問がありました。

この質問に対して、2人は「利用者に関わる介護関係者が一堂に会して意見調整できるサービス担当者会議の重要性や意義を、ケアマネジャーはみな認識している。しかし問題は、開催時期を規定されていることだ(※福祉用具貸与について6ヵ月に1度、サービス担当者会議を開催することが規定されている)」と反論しました。

ADLの低下などの理由により、サービス担当者会議の開催が必要になることはあります。しかし、開催が必要な時期は利用者によって異なるもの。にもかかわらず、6ヵ月に1度開催と規定されているのはおかしい、と2人は訴えます。また、開催のための事前書類の作成、各事業者との連絡調整、記録作成は、担当ケアマネジャーがただ一人で行います。これがケアマネジャーにとってはたいへんな負担になっています。

事務処理に多大な時間と手間を要する現状では、会議を頻繁に開くことは困難。場合によっては、仕事の状況から、今、開催したいが規定をクリアするために開催を延期せざるを得ない場合もあるとのことでした。逆に、開催の必然性がなく、検討内容に中身がなくても、とにかく開催さえすれば減算にならないという状況に割り切れなさも感じているとのこと。

「寝たきりで介護ベッドのレンタルが不可欠な利用者の家族に、会議開催を持ちかければ、必ず、なぜ半年ごとにベッドの必要性を議論しなくてはならないのか、と言われます。私達もなぜ、という説明ができません。法律で決められているから、と言うしかないのです」

必要な場合はちゃんと開催している。また、月一回のモニタリングでケアマネジャーとして利用者の状態把握、福祉用具の必要性は確認している。それなのになぜ、と、やや憤りを込めて話していました。

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