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30歳超、無資格でも仕事はある?(2ページ目)

ユーザーさんからいただいた質問、「まず何からすればいい?」「30過ぎ、無資格でも転職できる?」などに答えます。他業界からの転職希望者必読!

執筆者:宮下 公美子

Q 福祉の仕事探しはどうすればいい?
私は27歳でこれからスタートするには少々遅いのですが、 介護福祉の仕事に就きたいと考えています。5、6年かけてでもケアマネなどの資格を取りたいのですが 、どうやって就職先を探したらいいのかわかりません。 職安とかも資料が少ないのですが、介護専門の職安みたいな所 とかあるのでしょうか?(20代・女性)

A 福祉人材センターを利用してみてください
27歳からの転職、まだまだ遅くはありません。ぜひ頑張ってください。介護・福祉の職場探しは、お近くの福祉人材センターが便利です。児童施設や障害者施設、高齢者施設、民間事業所別、職種別に分かれた求人票のファイルが置かれていて、自由に閲覧できます。

また、資格取得の学校のファイルや、求人を出している施設紹介のパンフレットなどの資料もありますし、パソコンの端末が数台置かれていて、全国の求人をネット上で検索することもできます。まずは一度尋ねて、窓口でいろいろ相談してみてはいかがでしょうか。

Q 30歳過ぎで無資格でも容易に仕事は見つかる?
福祉関係の仕事(特に相談員)に就くのに、年齢というのはやはり関わってくるのでしょうか? 例えば30歳を過ぎて何の経験もないような者でも、容易に雇ってもらえるのでしょうか? また、高齢者ではなく、児童や障害者の方の福祉の仕事の方は、どうなのでしょうか?(30代・女性)

A あるにはあるが、転職は容易ではないかも
福祉人材センターのデータによれば、相談員・指導員の求人のうち、資格不問なのは、身体障害者福祉分野が一番高く、続いて知的障害者福祉分野で、いずれも約5割。求人数で言うと、知的障害者分野が一番多く、平成13年度では約700件でした。

一方、ホームヘルパー以外の介護職は、正規職員募集の15%弱、非正規職員募集の25%が資格不問でした。占有率は低いですが、件数で言えば、正規職員は約1600件、非正規では2632件あります。また、「ヘルパー2級、介護福祉士資を格望む」という資格が絶対条件でないものまでを含めると、正規では5割強、非正規では6割の求人が、資格なしでも受け入れてくれる可能性があります。

今度は年齢制限を見てみましょう。福祉人材センターの有効求人のデータでは、たとえば、25歳以上45歳未満の場合は4つの年齢階層に複数カウントされているものの、実は30歳以上35歳未満を約8割の求人が受け入れOK。35歳以上40歳未満も7割強の求人は受け入れています。全体として、20歳代から40歳代前半にかけての求人が多いのですが、55歳以上も4割近くの求人が受け入れています。

ただし、資格要件と年齢制限とクロスで見たデータはないので、30歳以上で無資格OKがどれぐらいあるのかはわかりません。感覚としては、やはり無資格であれば若い人、というイメージはあります。年齢が高い場合は、若い人にはない「プラスアルファ」を、求人先に感じさせる必要があるのではないでしょうか。人生経験、あるいは社会経験に裏打ちされたコミュニケーション能力、対人折衝力、人心掌握力、根拠のある熱意……。自分自身を振り返って、売り込むアピールポイントを考えてみてください。

以上を総合すると、求人はないわけではないけれど、「容易に雇ってもらえる」わけではない、ということになるのではないかと思います。

次は【Q ホームヘルパー的なアルバイトをしながら資格を取れる?】
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