女性の仕事カタログ

更新日:2005年11月30日

今話題の仕事 キャリアカウンセラー

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今話題の仕事「キャリアカウンセラー」。実際はどんな仕事なのでしょう? また、その将来性は? 現場の声をお届けします。

今回お話をお伺いしたのは、キャリアカウンセラー・研修講師として活躍中の、内藤友子さん。内藤さんが、どのような経緯でキャリアカウンセラーになったのか、また仕事の魅力などについて、質問に答えてくださいました。

Q:キャリアカウンセラーになろうと思われたキッカケはなんですか?
A:約10年間、結婚式やイベントの司会を務めていました。司会者は、自分の考えや思いを話さずに進行役に徹するわけですが、それに物足りなさを感じるようになり、司会の仕事で磨いた「話し方」のスキルを活かして、“研修講師”の道へ進みました。多数の企業で、研修講師として「プレゼンテーション「ビジネスマナー」「コーチング」などの企業研修を行ないながら、さらに仕事の幅を広げたいと思い、特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(以下、JCDA)の資格、“キャリア・デベロップメント・アドバイザー(以下、CDA)”を取得しました。

Q:資格取得のために、スクールなどへは行かれましたか?
A:通信講座で、キャリアカウンセラーに必要な「12の能力」について学びました。6冊の本があり、キャリアとは何か、歴史や現状、アセスメント(評価)の見方や面接の方法など、学んだ内容は広く深いものでした。通信講座受講中に数回のスクーリングもありました。約8ヶ月勉強し、試験に合格。費用は、当時25万円ほどでした。

Q:この仕事をする上で、あるとよいスキルや技能はありますか?
A:基本的には、クライアントと一対一なのですが、仕事によっては、大学で就職ガイダンスなど、大勢の前でお話をする機会もあります。「人前で話す」スキルがあると、仕事をしやすいと思います。

Q:この仕事に向いている人は?
A:人を支援することに喜びを感じる方、人の言葉の裏にある感情にまで目を向けることができる方。これは絶対条件ですね。私個人な想いですが、実際にキャリアカウンセラーとしてクライアント様のお話を伺っていると、「お金はいらないわ」と思えるときがあります。例えば、はじめてお会いしたクライアントでも、信頼してくださり、ご自身の弱みと向き合われたとき、気持ちが伝わってきて、純粋な時間が流れます。一対一になった空間で、この方の肩の荷が少しでも軽くなり、前進していただけるなら、その時間をとにかく大切にしたいな、という想いに駆られます。また、私のカウンセリングは、メール、面会は無料で行っています。人生の中には迷いがあったり、落ち込んだりということは誰でも多々あります。そんな時に、どこか受け止めてもらえるところがあるだけで安心ですよね。そう思えるだけで、一人でもがんばることもできるようになります。だた、これは、他の仕事との兼ね合いもあり、積極的に行っているわけではありませんので、時間の調整が必要です。クライアントには、「カウンセラーは守秘義務がありますからもし何かあれば安心して話して下さい。」とお伝えしています。

Q:お給料の相場について
A:個人差があるとは思いますが、フリーのキャリアカウンセラーになった場合、キャリアカウンセリングの収入だけでやっていくのは、難しいのではないかと思います。どちらかの大学や派遣会社などで専属のキャリアカウンセラーになると、普通に女性がお勤めになるぐらいのお給料はもらえると思います。フリーのキャリアカウンセラーとして、大学などの学校で90分のガイダンスをした場合は、10,000円~15,000円がひとつの目安になります。それをいくつもてるかによって、収入は変動してきますね。

キャリアカウンセラーの資格を取得しても、実際現場にでていらっしゃる方は、少ないようです。今この仕事は注目度が高いので、みなさん資格を取得されるのですが、資格を取得後、すぐには仕事につながるというわけではありません。例えば、私のように、司会の経験や、現在も研修講師をしていると、フリーでも、いろいろな分野の方々とつながりを保てるのでキャリアカウンセラーの仕事へつなげることができています。いちからスタートされる場合は、仕事へつなげるのは、なかなか難しいのではないかと思います。しかし、チャンスは様々なところに転がっていますので、「自分がどうなりたいか」が大切です。そして精神的に自立していることです。

Q:キャリアカウンセラーの将来性については、どのようにお考えですか?
A:将来性はあると思います。ですが、今以上に、仕事の有る方と、仕事の無い方がでてくるのではないかと思います。これからキャリアカウンセラーを目指す方は、若いうちにすぐにキャリアカウンセラーになられるのではなく、他のお仕事や、幅広い感情体験をされてから、このお仕事をされていくほうがいいのではないかな、と思います。辛い経験、しんどい経験を自分で乗り越えてきている人は、きっとよい聴き手になることができると思います。

Q:最後に、みなさまへメッセージをどうぞ
私は司会業をしているころから、フリーで仕事をしてきました。そして最近、「人を支援したい」「自分たちも一緒に成長していきたい」という同じ志をもつ仲間たちといっしょに、特定非営利活動法人 キャリア・インディペンデンスを立ち上げました。今、人とのリアルなコミュニケーションが阻害されている世の中なので、「自分がどういう人間なのかわからない」「この先どうしていけばよいかわからない」という方が増えています。皆様には、「将来に不安がある方は、是非、私どものセミナーに参加して人との関係性の中で新たな自分を発見してください。」とお声をかけています。新たな自分を発見するには、新たな人と関わりをもつことです。私はこの団体の代表を務めていますので、みんなをひっぱっていかなければならない立場ですが、支えあえる仲間に出会えたことは、本当に良かったと思っています。キャリアカウンセラーは、フリーで仕事をされる方も多いですが、フリーでも、どこかの団体に属していても、横のつながりを大切にされることが仕事にもつながり、また、お互いに磨きあうことができるのだと思います。これから、キャリアカウンセラーを目指される方は、「人を支援する気持ち」と「支援する側は自分が自立していること」「人と純粋に関われること」を大切に、がんばっていただきたいですね。


【編集後記】
内藤さんと初めてお会いしたのは、内藤さんが講師をつとめられる女性のための、キャリアアップセミナーでした。おもわず耳を傾けてしまう話し方、参加者を退屈させないセミナー構成に、参加者は大満足。その背景には、これまでの、こんなキャリアがあったからなのですね。なにごとも、すべてが自分のキャリアに結びつく、そう感じることができるお話でした。

(執筆者:水野 順子)

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