「成人麻しん」患者の8割は29歳以下!
まず、はしかとはどんな病気? はしかは、はしかウイルスの空気・飛沫感染(※)によって起こる急性伝染病。潜伏期は約10日間で、初期は、発熱・せき・鼻水などかぜに似た症状が続き、その後高熱が出て、顔・首・全身に発疹が現れます。感染力が非常に強く、肺炎・脳炎を併発することもあるので、特に、重症化しやすい乳児や成人は要注意!
※ 患者のせき・くしゃみなどで空気中に飛び散った病原体を通じた感染。はしかはもともと、子どもに多い病気ですが、今回の大流行で目立つのが成人麻しん(15歳以上)。一体、どの年代がかかりやすい?
1ページの130症例では、15~39歳が全体の96%を占め、その内訳は、
■15~19歳…… 20.8%
■20~24歳…… 36.0%
■25~29歳…… 20.8%
■30~34歳…… 13.6%
(国立感染症研究所資料より)
15~29歳が8割近くを占める一方で、30代は1割強。他方、40代以降はわずか4%とぐっと低下。年配者はかかりにくい!
予防法はワクチン接種!
では、どうすれば予防できるの? はしかの予防には、とにかくワクチン接種! たとえ患者と接触しても、3日以内に予防接種を受ければ発症予防が期待できます。子どもの場合は、1歳時と小学校就学前1年間の2回、予防接種法による定期接種が受けられますが、それ以外は、自分で接種を受ける必要があります。また、過去に接種を受けた人でも、10年程経つと免疫(※)の低下で発症するケースもあるので、周囲に患者がいる場合などは、再接種がおすすめです。
※ 伝染病などに一度かかると、二度目は軽い症状で済んだり、かからなくなったりすること。ワクチン接種をすると、人工的に免疫が与えられる。「成人麻しん」大流行の原因、それは……
ところで、今回成人麻しんが大流行している原因は何? 可能性として考えられているのは、
■原因1…… 免疫の低下。近年、はしかの発生が減りウイルスに接触する機会が少なくなったため、ワクチン接種による免疫が低下した人が多い。
■原因2…… 10代後半では、ワクチン接種をしていない人が多い。
だから
1ページで見たように、若い学生の間で集団感染が続発しているのですね!
はしかは例年、春から初夏にかけて流行の最盛期を迎えるため、今後も注意が必要です。もし、発熱・せき・発疹など疑わしい症状が出たら、早めに病院で診察を受けるのがおすすめ。特に、未接種あるいは過去の接種から10年以上経過した29歳以下の人は、くれぐれもご用心!
【記事の関連サイト】
●All About「よくわかる時事問題」のサイト
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