キャリアプラン/キャリアプラン事例

サイバーエージェント社長の光速キャリア(7ページ目)

24歳で起業し、26歳で上場。そして30歳で女優奥菜恵さんと結婚したサイバーエージェント藤田社長は、私が知る限り最も羨ましく、充実した20代を過ごした人物。その“光速キャリア”を学ぶ。

執筆者:角田 正隆

サイバーエージェント代表取締役社長 藤田 晋氏
「編集者まで僕ですからね(笑)」

編集も自分で手掛けた

「執筆も大変でしたが、編集者まで僕ですからね。企画・ディレクション・編集と(自分で担当して)、本当にもう大変でした。もう当面本は書かないし、書けない(笑)」

本一冊分の文章を書くだけでも、気の遠くなる作業である。その上、文を読み返して構成を検討するとなると、かなりの時間とエネルギーが必要となる。この本にかけた氏の並々ならぬ情熱が感じられる。

そのおかげで、ライターによる聞き書きでは簡単には聞き出せない「真相」に深く立ち入っている。これから起業やキャリアアップを目指す人に役立つ、教訓に満ちた著書に仕上がっている。

出版後、読者から多くの反響が寄せられたのはもちろん、この本を読んだかつての“恩人”から「数年ぶりにメールが届いた」そうだ。

30代の抱負

『ジャパニーズドリーム』
『ジャパニーズドリーム』
20代で多くの成功を手にした藤田氏は、これからの30代をどのように生きようと計画しているのだろうか? 藤田氏は起業当初、「将来『フジタテレビ』を作る!」と宣言したという。着々とインターネットメディア事業を拡大させる同社を見ていると、この発言も冗談ではないかもしれない―――。

「あくまでも僕の夢は『21世紀を代表する企業』を創ることです。『フジタテレビ』というのは、就職人気企業の代名詞『フジテレビ』にあやかって、「優秀な学生が就職したいと殺到する企業を作りたい」という意味ですよ。97年に起業した当初のエピソードですが、この時期にテレビ局を話題にするのは、タイミングが悪かったかもしれませんね(笑)」

「個人的に経営者の“旬”が来るのは、35歳を過ぎてからだと考えています。これまで(経営者としては)若すぎるといわれ続けてきましたが、上場企業の社長を5年経験して、経営者としてのキャリアは積めたと思います。20代のうちに一定以上の経験値を高めましたから、31歳の今はそれほど焦っていないのです。堀江さんはちょっと急いでいるようにみえますけど(笑)」

「今、当社は右肩上がりの成長を続けています。引き続きこれをやりつづけるだけです。やりたい事業は山ほどあるし、球団経営だってやってみたい。それでも焦らず、1つひとつチャレンジしたいですね」

プロフィール サイバーエージェント 代表取締役社長 藤田 晋氏

サイバーエージェント代表取締役社長 藤田 晋氏
 
1973年福井県生まれ。97年青山学院大学経営学部卒業、同年インテリジェンス入社。98年、24歳でサイバーエージェント設立、代表取締役社長就任。クリック保証型インターネット広告を主軸に事業を急拡大させ、2000年3月東証マザーズ上場を果たす。インターネット専門広告代理店国内No.1の地位を築き、インターネットメディア事業に事業領域を広げている。2004年2月、女優奥菜恵さんとの結婚が話題(All About記事)に。著著に『ジャパニーズドリーム』、『渋谷ではたらく社長の告白』(アメーバブックス)がある。執筆中のブログ『渋谷ではたらく社長のブログ』

関連リンク
読者が選ぶカリスマ経営者は?
今年結婚式をした有名人【2004】藤田晋さんと奥菜恵さん

関連ガイドサイト
IT・インターネット
営業・セールスの仕事
転職のノウハウ
就職・転職
起業・独立開業
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場でキャリアプラン関連の書籍を見るAmazon でキャリアプランの書籍を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 5
  • 6
  • 7
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます