キャリアプラン/自己分析の方法

自分を知る方法

自分自身を知るのは難しい。第三者からの客観的な評価が必要。「お客様アンケート」の役割を説明しながら、ガイドが研修で「自分を知った」体験を紹介。

執筆者:角田 正隆


レストランの「お客様アンケートハガキ」

キャリアプランニング
良いレストランには、よく「アンケートハガキ」が置いてある
レストランのテーブルで「お客様アンケートハガキ」を目にすることがあります。よほどサービスや味に自信がないのかと思いきや、平均点以上だったりします。むしろアンケートがないお店の方が、店員のぞんざいな態度で閉口することがあります。ただアンケートをする・しないに限らず、よいお店は自分のサービスや味の評価に、強い関心を持っているといえます。

「自分を知る」努力

キャリアプラン作りでも、「自分を知ること」に大きな比重を置いています。それは、現時点での客観的な実力や評価を把握することで、目標との距離やギャップを正確に見積もるためです。そうしないと適切な策が打てなくなります。

例えば、航海で現在位置を見失ったら、大変なことになります。どちらの方向に船を進めればいいのかも、目的地まで食料がもつのかも分かりません。

キャリアプランニングの中でも、常に自分の位置と進んでいる方向をチェックして、軌道修正しなければならないのです。

「自己評価」と「他己評価」のギャップ

「敵を知り己を知れば、百戦あやうからず」という言葉は、「己を知る」大切さを示していますが、同時にその難しさを指摘しています。私の体験でも「自己評価」と「他者評価」にはギャップがあるものです。

以前私はあるセミナーに参加しました。初対面の人間が5人づつチームを作り、チーム対抗でゲームの成績を競うという内容でした。競争しているとメンバーは段々“本気”になってきます。その“素の姿”を見るのがこのゲームの狙いだったのです。

ゲーム終了後メンバーにコメントを書き、そのメモを交換してセミナーは終了しました。私について書いもらったコメントの1つに「議論をリードしていましたが、議論の分岐点ではもっと強く自己主張すべきだったのでは?」とありました。自分自身では「議論のまとめ役」を自認していたので、少々ギャップを感じましたが、その人がそう感じたのは事実です。

自分自身の評価は、当てにならないものだと痛感しました。だからレストランも店の自己評価ではなく、お客様の評価を参考にするのです。

では実際に「自分を知る」方法をお教えします!次ページで>>
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