キャリアプラン/自己分析の方法

あなたの強みは本当に強いですか?

自分で強みだと思っていること、会社の中の尺度で強いと評価されていることが、必ずしも転職マーケットやビジネスのマーケットで強いと評価されるとは限りません。あなたの強みは本当に強いですか?

執筆者:牧田 幸裕


あなたの強みは本当に強いですか?

社内の強みは本当に強み?
社内では引っ張りだこ。でも、それは本当に社外でも通用する強みなのか?
キャリアの棚卸しをすることは、自分の強みや弱みを見つめるよい機会になると記事「キャリアプランニング、最初の一歩」で取り上げましたが、そこで気をつけなければならないのが、あなたが強みだと考えていることが、本当の強みなのかということです。

よく社内で「○○さんの経理能力はスゴイ!」だとか「△△さんのリサーチ能力は、ずば抜けている!」などと話題になることがあります。でも、それって社外でも通用するくらいずば抜けているのでしょうか?

入社3年目でようやく営業職としてひとり立ちしつつあるA君の例を見てみましょう。A君は先日、ある難しい案件を一人でまとめ上げ、社内でも話題になりました。活躍は営業部のみならず、社内全体で認められ、直属の課長や部長以外からも、いろいろ案件を紹介されるようになりました。新入社員からも仕事の相談を受けるほど信頼されています。

でも、会社内で引っ張りだこだということは、本当に自分の強みなのでしょうか?

社内より社外で評価されるべき

A君はもっと大きな案件に携わってみたいと思い、転職エージェントに登録をしていました。そして、業界2位の大手企業に面接に行きましたが、残念ながら評価されませんでした。最終選考まで進み、自分の強みである営業力をアピールしたのですが、他の候補者のほうが新規案件開拓力、提案営業力などで勝っていたからです。

本当の強みとは、会社の中の尺度でみるものではなく、社会、つまり転職マーケットでの評価や強みによって決まるのです。

A君のチャレンジは失敗してしまいましたが、社外のマーケットで評価されないと本当の強みとはいえないと気づく事ができたのは、とてもよいターニングポイントでした。

「ちょっと仕事ができる気になっていたけど、大きな勘違いでした。まだまだ鍛えなければならないスキルは多そうです。今回転職の縁が無かったのは残念だけど、わずか社会人3年目で『本当の強み』の意味に気づけたのは大きな収穫でした。」とA君は語ります。

では、自分の本当の強みってどうやったらわかるのでしょう?次ページで、その方法を紹介します。
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