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耐震住宅・住宅工法
更新日:2005年10月31日
最近、テレビや雑誌で見かける免震や制震ということば。さて、どんな意味なのか? 両者のメリット、デメリットは? わかりやすく説明しましょう。
パキスタンの大規模な地震は記憶に新しいところですが、ついこの間も関東地方で震度4や5の地震があったばかり。否が応でも住宅の耐震性について関心が高まります。そこで、今回は雑誌やテレビの主にコマーシャルなどで見かける免震や制震について、ことばの意味を整理しながら、解説をしていきましょう。
免震装置とは、地震のエネルギーを吸収し、揺れを建物に伝えないようにする装置のことで、基礎と建物の間に取り付けられます。この免震装置によって、地震の揺れを受け流し、建物の揺れを軽減します。状況や設置条件、装置の仕組みなどにもよりますが、地震のエネルギーを数分の1にまで、軽減するといわれています。
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地震の揺れが軽減されると何がいいかというと、もちろん、揺れが小さくなるので、それだけ建物の被害が抑えられ、人命も助かる可能性が高くなるのですが、実際の地震の揺れより建物の揺れが小さくなれば、家具の転倒などを防ぐことができます。
この免震装置は、これまでにも高層ビルなどではすでに設置されていましたが、一戸建て住宅への設置が話題にのぼるようになったのは、比較的最近のことです。
以前の記事阪神淡路大震災に克った家でも触れましたが、阪神・淡路大震災のときに、建物が倒壊しなくても、タンスや本棚が倒れてきて、ケガをしたり、亡くなった方がとても多かったという調査結果が発表されました。ケガをして避難することができず、その後発生した火事によって、亡くなった方もかなりの数だったようです。また、ケガをしなくても、割れた食器やガラスが床に散乱して、後片づけがとても大変だっという話も聞きました。こういった被害を少なくしたいという考えから、免震装置は住宅にも取り付けられるように、いろいろと改良されたわけです。具体的な免震装置は、住宅メーカーによって異なりますが、ボールベアリングやダンパー(減衰装置)を組み合わせたリ、積層ゴムを組み込んだものが多いようです。
これに対し、制震装置は地震のエネルギーを吸収し、建物や人命の安全性を高めようとする仕組みであることは、免震装置と同様です。単に、地震の揺れを軽減させるという点では、免震装置のほうが優れています。しかし、制震装置は、取り付ける住宅のプランや地盤に対する制約が少ないのが特徴です。例えば、地下室などがある住宅や、軟弱地盤や液状化しやすい地盤の土地には、免震装置を設置するのが難しいのです。
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| これが制震装置。各階の壁の中に数箇所組み込まれ、完成時には見えなくなります。写真/旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) |
また、免震装置が基礎と建物の間に取り付けるのに対し、制震装置は各階の壁部分などに組み込まれます。実際には壁の表面は壁紙などによって仕上げられていますから、目に見えるわけではありません。しかし、この壁の中に隠れた制震装置が揺れを軽減し、建物の変形などをコントロールし、損傷を小さくしてくれるわけです。
制震装置についても、いろいろな住宅メーカーが研究・開発しており、具体的な形状や主な素材などにもいくつかの種類があります。たとえば、主に金属を使ったもの、ゴムを使ったもの、アクリルを主原料としたものなどがあります。
さて、ここまで、免震と制震をそれぞれ説明してきましたが、次のページでは、両者がどう違うのか、比較しながら見ていきましょう。性能も違うのですが、価格に大きな差があります。
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