不動産売却・査定/買い換えの基本とテクニック

成功する家の買い換え基礎講座<1> 家を売る前に知って欲しい!(1)

家の買い換えの秘訣は家をうまく売ること。そのために、仲介業者を賢く使いましょう。仲介業者との取り決めが媒介契約です。一般と専属専任の違いをご説明して、買い換え講座をスタートしましょう。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド


家の買い換えはどのような手順で話を進め、どんなポイントを注意すれば、売却と購入がスムーズにできるのか・・・みなさんはご存知でしょうか?家を買い換えるといっても、ほとんどの方が「はじめて」だと思います。このシリーズでは、はじめてでも、家の買い換えを成功させるためのポイントを、分かりやすくご紹介していきましょう。

まず、物件選びを始める前に、買い換えプロセスの全容を知ってほしいです。基本的で重要なことをまずこの講座で学んでください。全体を理解した上で物件探しを始めましょう。自分にふさわしいのはどのクラスの物件?どのエリア?どんな買い方?それらはあとから付いて来る必然です。まず自分のニーズと向き合いましょう。

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■買うことは簡単・・・?でも売ることは難しい!?

「家を買う」ことは、お金を払って何十年も付き合う家を買うこと、あるいは何十年もかかってローンを返し終えること。それに比べれば、「家を売る」ことはお金をもらう方だし、売ってしまえばそれで終わり、だから気楽。やはり、買うことの方が大事と思いがちです。買い方を教える本はたくさんありますが、売り方を教える本はほとんどありません。

しかし、Buyer is king(お客様は神様です)と言われますが、買う人がいなければ取引は成立しません。物を売るとは本当に大変な仕事です。思うような値段で売れないとき、売りたい相手ともめたとき、初めからこういう問題を知っていたら、買うときにもっと慎重に物件を選んでいたのに・・・と思ってもあとの祭りです。

■売る人の心構えとは・・・

++ お金を払うことより、もらうことの方がはるかにむずかしいです。
++ 売主には、物件をパーフェクトに引き渡す責任があります。
++ 消費者(Buyer)は徹底的に保護されます。
++ 売り手は強い立場、買い手は弱い立場と決められています。ですから、その分売主には責任と義務が重いのです。
++ 物件の責任は引渡し後にも続きます。(判例は10年)

ですから、買い換えは大変なのです。特に自宅を売る事が・・・。

その大変なポイントは5つあります。今回からシリーズでご説明していきましょう。

1. 業者の選び方
2. 契約のタイミング。買いが先か、売りが先か?
3. 購入のローンの組み方、既存のローンの抹消
4. 値付けの妙
5. 買い換えの税金


まず第一に、業者を選ぶ前に媒介制度の説明です。次ページで解説しましょう。
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