・中国の世界遺産

更新日:2010年02月09日

ラサのポタラ宮/中国

標高3,650mに位置する聖なる都ラサ。今回は世界遺産「ラサのポタラ宮歴史地区」登録の3建築、神々の住まう宮殿ポタラ、ダライ・ラマの夏の離宮ノルブリンカ、チベット人が一度は巡礼を夢見る寺院ジョカンを紹介する。

ラサへの道

ポタラ宮へ祈りを捧げるおばあさん。人々はみな純朴だ  ©牧哲雄

ポタラ宮へ祈りを捧げるおばあさん。人々はみな純朴だ ©牧哲雄

■エアー&ツアー情報
ラサへの旅は各種許可証が必要であるため、ツアーが基本となる。ツアーは6日間で20万円ほどから。青蔵鉄道を使ったツアーは8日間30万円前後から。

■入域許可証と外国人旅行証
チベット仏教の仏像。カラフルに、生々しく彩られた艶やかな姿は日本の仏像とは趣が違う ©牧哲雄

チベット仏教の仏像。カラフルに、生々しく彩られた艶やかな姿は日本の仏像とは趣が違う ©牧哲雄

原則的に、ラサへは個人旅行で行くことができない。チベットに入るためには入域許可証が必要となるが、入域許可証はツアー参加者にしか発行が認められていないからだ。だからラサに行きたい個人旅行者は、成都やゴルムドでどこかのツアーに参加・合流することになる。入域許可証には中国ビザが必要だったり、取得に時間がかかったりするので、個人旅行で行く人は最新の情報を得るようにしよう。

また、実は中国には外国人が訪れることができる「開放地区」と、訪れることが認められていない「非開放地区」がある。旅行者が訪れることができるのは原則開放地区のみで、非開放地区に行くには外国人旅行証と呼ばれる許可証をとらなければならない。ラサは開放地区だが、チベットにはまだ非開放地区が多い。ラサ以外の場所を旅するとき外国人旅行証が必要となるケースもあるので、個人旅行者はこの点にも注意しよう。

入域許可証と外国人旅行証については廃止や管理強化の噂も多いので、必ず最新の情報を得てから出かけること。

■周辺の世界遺産
成都を起点とする場合、周辺の数多くの世界遺産を訪れることができる。日帰り圏内のものだけでも、「黄龍の景観と歴史地域」「九寨溝の渓谷の景観と歴史地域」「峨眉山と楽山大仏」「大足石刻」「青城山と都江堰水利施設」「四川ジャイアントパンダ保護区群」と6か所にもなる。

ゴルムドを起点とする場合は敦煌が遠くなく、ここには「莫高窟」があり、また「万里の長城」の西端の関城である嘉峪関もほど近い。

 

ラサのベストシーズンと高山病

ポタラ宮の紅宮屋上。光り輝く金頂は雄大かつ華麗

ポタラ宮の紅宮屋上。光り輝く金頂は雄大かつ華麗

高地にあるだけに寒く、1日の平均気温は夏で15度程度、冬だと平均が氷点下になる。このためやはり夏がハイシーズンとなる。

問題は高山病だ。電車やバスの最高到達点は標高5,000mを越えるし、飛行機だと標高500mの成都から3,650mのラサに一気に飛び降りることになる。ちなみに富士山山頂は3,776mだ。心配な人は飲み薬もあるので、医師と相談してみるといいだろう。

 

世界遺産基本データ&リンク

バター・ロウソクの香りが立ち込めるジョカン入り口 ©牧哲雄

バター・ロウソクの香りが立ち込めるジョカン入り口 ©牧哲雄

【世界遺産基本データ】
登録名称:ラサのポタラ宮歴史地区
Historic Ensemble of the Potala Palace, Lhasa
国名:中華人民共和国
登録年と登録基準:1994年登録、2000年・2001年拡大、文化遺産(i)(iv)(vi)

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長谷川 大

フリーの編集者・ライター。出版社で編集者として勤務したのち退職、世界一周の旅に出る。これまでの訪問国…

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