京都グルメ/京都の和食

祇園 末友(4ページ目)

「祇園花霞」の初代料理長である末友久史氏が、約一年の準備期間を経て、ついに今年2月「祇園 末友」を開店! 華やかで美味しい夜2万円コースから御紹介します。

執筆者:麻生 玲央

・椀物
椀物
使われている器も可憐です。
そして、待望の椀物は若狭産の「ぐじ(甘鯛)」を使った一品。「ぐじ」以外にも「筍」「蕨」「うぐいす菜」が入っており、盛り付け方も秀逸です。

先述しましたが、この椀物に使われている「水」は、店内にある井戸から汲み上げられた井戸水。柔らかい井戸水で仕立てられた出汁は、淡い旨味(甘味)が静かに、そして深く澄み渡るように拡がる上品で繊細な味わいとなっており、まるで淑やかに咲く「菫の花」のイメージ。

椀物
ぐじ(甘鯛)の椀物。
また、「ぐじ」も脂の乗り方が素晴らしく、とろとろの口溶け感が、何とも食欲を駆り立てるのです。京料理の王道ともいうべき「ぐじ」の椀物ですが、なおかつ「祇園の水」を使い、徹底して祇園のテロワールを感じさせてくれる逸品でしたね。
次ページでは、紅鉢を使った「活け伊勢海老」と「筍」の焼物を御紹介します
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