お花見シーズン前に「桜・桃・梅」の違いをチェック!
心踊る春だというのに、こんな経験はありませんか?「きれいな桜ね~」
「これは桃だよ」
「……」
「いい香り~。桜ってこんなにいい香りがするんだぁ」
「あら? どう見ても梅なんですけど」
「うっ梅です梅。この香りはまさしく梅です……。」
これらはよくある話です。花もよく似ていますしね。そこで今回は、桜・桃・梅の違いがわかるよう、開花時期や見分け方、花言葉などを紹介します。
桜と桃と梅の違い~開花時期、咲く順番
【基本的な開花時期】■桜
3月中旬~4月下旬にかけて日本列島を北上します。
九州3月中旬~、関西3月下旬~、関東3月下旬~、東北4月上旬~、北海道4月下旬~
■桃
3月上旬~4月下旬にかけて日本列島を北上します。
九州3月上旬~、関西3月中旬~、関東3月中旬~、東北4月上旬~、北海道4月下旬~
■梅
1月下旬~4月下旬にかけて日本列島を北上します。
九州1月下旬~、関西2月上旬~、関東2月中旬~、東北3月上旬~、北海道4月下旬~
【基本的に花の咲く順番】
■梅 → 桃 → 桜
梅が最も早く開花し、桃、桜の順番で咲きますが、桜と桃の開花が重なる地域もあります。東北北部や北海道などでは梅、桃、桜が同時期に咲いていることも少なくありません。滝桜で有名な福島県三春町は、梅、桃、桜が一度に咲き揃うので「三春」となったという説があります。他の地方でも気候条件や花の種類によっては梅、桃、桜が一緒に観賞できることがあります。
桜と桃と梅の違い~見分け方
では、こちらの画像はどれが 梅? 桃? 桜?花の名前が分からなくても、愛でる気持ちがあれば十分ですが、何の花か分かればより一層楽しめますね。せめて梅、桃、桜の区別がつかないと、日本の大人として冷や汗タラリ……。見分け方を知っておくと安心です。
梅と桃と桜の花の違い~花のつき方と花びらの形、花びらの枚数
なんと、梅、桃(観賞用品種の花桃)、桜は「バラ目・バラ科・サクラ属」の植物! 似ているのも当然ですね。いずれもバラ科なので、一重のものは基本的に花びらが5枚です。見分けるポイントは花の付き方と花びらの形です。■梅
- 花柄(かへい)がないので、枝にくっつくように花が咲く
- 花芽が1節につき1個なので、たわわに咲くのではなくスカスカした感じ
- 花びらの先が丸い
■桃
- 花柄がひじょうに短いので、枝に沿うように花が咲く
- 節の中央に葉芽があり、その両側に花芽が1個(つまり1節につき2個)なので、梅よりも華やかに見える
- 花びらの先が尖っている
- 花柄がひじょうに長いので、枝からこぼれんばかりに花が咲く
- 花芽が房状についているので、花数が多くとても華やか
- 花びらの先が割れている
また、梅の花は香りがよいのが特徴で、夜の闇でも馥郁(ふくいく)たる香りがたのしめるため「夜の梅」「月の梅」「闇の梅」などが春の季語になっています。
桜・桃・梅の花言葉
色や種類によって異なるので、花全体としての花言葉を紹介します。■桜:精神美、優美な女性、純潔
■桃:気立ての良さ、チャーミング、私はあなたのとりこ、長寿
■梅:上品、高潔、忠実、忍耐
※ページ上部の写真の答え :左側より、桃/桜/梅
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