ワイン/ワイン産地と生産者のレポート

ジャクジーから愛を込めて:クライン(4ページ目)

泡立つ風呂『ジャクジー』を発明したジャクジーファミリーの子孫が、カリフォルニアで造るワイン『クライン』。コマーシャルで話題になった、カリフォルニアのワイナリーを訪問。お値打ちワインの試飲レポートも。

執筆者:橋本 伸彦

8種類をテイスティング

2006 Pinot Grigio Chardonnay (Sonoma County)
ワイナリーを訪れたのち、日本に輸入されているクラインのワインを8種類採り上げて京都・そうげんカフェで試飲会を行なった。まずは白の『ヴィオニエ』2006年。味わいはフレッシュで酸味もしっかり感じられる。白い花や白ブドウの瑞々しく甘い香り、グレープフルーツのような苦味がアクセントになって、熟したヴィオニエの特徴が出ている

ブドウは海風で涼しいカーネロス地区(一部は日照が豊かなソノマ・コースト地区)のものを使用。ステンレスタンクで10℃の低温発酵を経て、樽は使わずにブドウのアロマを際立たせている。

グレープフルーツや花の香り

2006 Viognier (California)
『ピノ・グリージョ シャルドネ』2006年。シャルドネとブレンドしたピノ・グリ種をイタリア名で表記するのは、やはりジャクージ家のイタリア魂か。これもアルコール分は14%ですべすべとした粘性があり、円くたっぷりとした味わい。ほろ苦くスパイシーなシャルドネの柑橘風味、ピノ・グリに特徴的なスモーキーさもある

使用するブドウが採れるのは、シャルドネがアレクサンドラ・ヴァレーというソノマでも温暖な地域、ピノ・グリはソノマ・コーストとカーネロスとどちらも冷涼な地域である。両品種を別々に低温発酵ののち、ブレンドする。

ブルーベリー的な軽やかさのシラー

2004 Cool Climate Syrah (Sonoma Coast)
シラー種の赤は白2種と同様のベーシックな品種名ワインもあるのだが、ワンランク上の涼しい気候を生かした『クール・クライメット シラー』の2004年をピックアップした。ソノマ・コースト内のブドウをブレンドしており、ややドライでスモーキーだがブラックチェリーやブルーベリーのような軽やかな果実味が感じられる。とはいえ、軽やかな味わいのバランスが良い。

海からの霧が午後までかかるため、強い日差しがさえぎられてゆっくりとブドウが熟すソノマ・コースト地区。その南端部分にある畑のシラーを主に使う。ステンレスタンクで緩やかな温度での発酵ののち、深めにトーストしたアメリカンオークの樽(新樽が約25%)で14ヶ月熟成させるという。

シナモン的なリッチさのシラー

2004 Los Carneros Syrah
さらに地域をカーネロスに絞り込んだ、『ロス・カーネロス シラー』2004年を見てみよう。アルコール度数は15.0%でやや力強い。たっぷりと濃厚で、ほろ苦さとシナモンのようなやわらかな芳香がある。しっかりとした飲み応えがあり、テイスティング参加者の間でかなり人気があった

ブドウはカーネロス地区にある自社畑で一番遅い時期に熟す区画のシラーを使用。朝の霧、温暖な日中、冷涼な夜間という組みあわせが、クラインが造る中で最も凝縮したスタイルを生む。フレンチオークの樽で1年半熟成。

そして一番人気のワインは……>>
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