ワイン/ワイン産地と生産者のレポート

ジャクジーから愛を込めて:クライン

泡立つ風呂『ジャクジー』を発明したジャクジーファミリーの子孫が、カリフォルニアで造るワイン『クライン』。コマーシャルで話題になった、カリフォルニアのワイナリーを訪問。お値打ちワインの試飲レポートも。

執筆者:橋本 伸彦

すべての電気を太陽光でまかなう

世界中の最新鋭ワイナリーでは、ブドウをベルトコンベアで運び、果汁やワインをポンプで移し替え、発酵タンク全体を冷却水で冷やすなど、あらゆる場面で多くの電力を必要とする。そうした中で「使う電気は全てソーラーパネルでまかなう」というのは、カリフォルニア州のソノマ地区にある『クライン・セラーズ』。発電に使われているのは、日本企業シャープ製の約2000枚の太陽電池だ。ここに一週間ほど滞在したクルーが撮影したワイナリーの風景に、吉永小百合のナレーションが加わったテレビコマーシャルが日本で放映されて話題になった。

セラーの屋根に太陽光発電のパネルを敷き詰めてある。(写真提供:ワインインスティチュート、撮影:杉山栄紘)
2004年に導入した太陽光発電は夏場にワイナリーのすべての電力を供給。さらに、自家消費し切れない電力を逆に電力会社が買上げる「売電」によって、他の季節も含めた通年の電力コストがまかなえるという。また太陽光発電は二酸化炭素を排出しないので、発電による地球温暖化の抑制にもなっている。経費削減と環境保全が両立するというわけだ。

クラインってどんなワイナリー?>>
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