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カリフォルニア・レーズン菓子コンテスト(3ページ目)

「第12回 カリフォルニア・レーズン菓子新製品開発コンテスト」で作品は和洋中のジャンルを問わず多くの作品を募集。応募総数108作品から選ばれた4作品をご紹介します。

下井 美奈子

執筆者:下井 美奈子

スイーツガイド

審査員特別賞「Caramel-Raisin」
西園誠一郎氏(グルメデリバリーシステム株式会社)

西園誠一郎氏


「甘いキャラメルにゲラントの塩を使用し、今の流行とも言える塩味を取り入れました。そのキャラメルに刻んだレーズンを加えました。」

「レーズンにジンジャービネガーやライムジュースを隠し味に加えています。そのまま使用するより、味に変化を与える為の一工夫です。」

この「Caramel-Raisin」は日本直販などでネット販売予定。

またグルメデリバリーシステム株式会社を退社され、あらたにオリジナルブランドを作られるそうです。応援しています!

グッドデザイン賞「レーズン日和」
田崎典子氏(亀屋万年堂)

田崎典子氏


「皮に白玉粉を使用し、ういろうのような食感に仕上がっています。大量生産するのには適していないのですがフリーズドライのぶどうの粉末と白餡との相性がよかった。またグラッパ入りのクリームを使用し白餡とのコンビネーションを作り上げるなど和洋菓子として新たな味わいにしました。」

「レーズンの味に、色々な味わいを融合することでまた別の美味しさが生まれるでしょう。」とも言われていました。レーズンに一味加えることが大切であるというプロの考え方のようでした。


審査委員の総評

中村勇氏は「レーズンの味だけをストレートに出すのではなく、レーズンの処理や調合する素材の選び方を工夫した作品が選ばれました。今後の新製品開発の参考にして下さい。」

柳シェフからは「コンテストはあくまでも審査員を一人の客だと思って作ること。コンテストの日が、暑い日ならば涼やかな見た目と爽やかな味わいのものが選ばれることが多い。そうした審査員の立場にたってコンテストに臨むことも大切です。」 というお言葉もありました。

永井シェフからは「レーズンを美味しく食べるという意識を忘れ、新しいものを作ろうという意識が強過ぎる人もいる。」
さらに「今回のコンテストは以前にもまして、非常に高いレベルだった。」というお言葉もありました。

レーズン一つとっても奥深く、その形態も粒、ペーストや濃縮果汁など様々で、使用用途も色々。 

コンテストにより新たなレーズンの使用方法なども開発され、レーズンの普及に繋がることでしょう。プロを対象に実施されるコンテストの良さを改めて感じました。

〔参考〕
カリフォルニア・レーズン協会
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