桜新町のパン屋さん オーナーシェフの明石克彦さん創立26周年になるJPB(ジャパンプロフェショナルベーカーズ)の代表幹事も務めています。 ベッカライ ブロートハイムは今年で18年目を迎える、桜新町のパン屋さん。日本のリテイルベーカリーの理想形として、国内外から多くの同業者が視察に訪れるようなパン屋さんでもあります。 理想。それは町の人たちが日々の糧としてのパンを買いに来る店であるということ。 美味しい定番のパンがいくつもあって、それらが何年もほとんど変わることなく在り続けているということ。 パンは変わらないけれども、店には最近、変化がありました。 昨年春、店舗が新築されて広くなり、この7月にはその隣にカフェがオープンしたのです。そんなブロートハイムの今を、取材しました。 新しいブロートハイム お客さんが自分でパンを取るのではなく、「これとこれをください」と言ってパンを買う対面販売は最近のベーカリーではとてもポピュラーですが、ブロートハイムは昔からそのスタイルでパンの販売をしていました。 焼き上がりの時間、使われている素材、食べ方、保存の仕方。 対面販売は、お店とお客さんの間に温かい会話を生みます。 広くなった売場。奥は食パンをスライスするコーナー。ショウケースにはオレンジやすぐり、旬の白桃、無花果のパイ。ベルリーナラントブロート、フォルコンブロートなどドイツパンが並ぶ棚。 さまざまな国のパン ブロートハイムにはドイツ、フランス、イタリア、日本、さまざまな国のパンがあります。食事にはもちろん、おやつやおつまみにも、いろいろなシーンで食べたくなるパン達。いつ、誰と、どんなふうにして食べよう、と考えるのでしょう、この店のお客さんの表情はいつもどこか楽しげです。バゲット、カイザー、ロゼッタなどフォカッチャ、スコーンなど その国の言葉とカタカナを併記クリームパンもある 次のページでは 、明石さんのこだわらないこだわりのお話と、わたしが好きなパンをいくつかご紹介します。 12次のページへ