映画/映画関連情報

平和を考える06年公開の名画BEST5(2ページ目)

06年上期の公開作からガイド選出のBEST5です。世界平和、人とのつながりなど、観終わった後に切なさを感じる作品ばかりとなりました。ある意味、平和を考えさせられる作品群です。

執筆者:中野 豊

第3位:『ホテル・ルワンダ』
紛争での 極限状況下、勇気と愛を問う感動作

ホテル・ルワンダ
憎しみから得るモノなど何もないことを教える『ホテル・ルワンダ』
地味な作品ということでお蔵入りしそうだった当作品を、ネット署名運動で配給会社を動かした青年の努力が公開当事ニュースとなりました。

民族紛争の激化から、3ヶ月で百万人もの大虐殺が行われたルワンダで、結果的に1200人を超える人々をホテルにかくまい救ったホテルの支配人とその家族の物語。偏った方法をとる国連に激昂しながらも「テレビの向こうで、世界の人々は怖いねと言うだけでディナーを続ける」という台詞に頭にガツンと一撃をくらいました。世界のどこかで「理不尽な争いが起こっている」という現実を知ることを教えてくれます。

・2004年/イギリス=イタリア=南アフリカ映画
・上映時間:122min
・監督:テリー・ジョージ
・出演:ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ホアキン・フェニックス

第2位:『クラッシュ』
他者との衝突の数々を描き出した衝撃作

クラッシュ
人には善悪両面があることを思い知らされる『クラッシュ』
『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本・製作で高い評価を得たポール・ハギスの監督デビュー作。人種など置かれた境遇の全く違う人々が織り成す群像劇。人種差別や偏見が柱となっていますが、二面性を持つ人間の「善」が表出した時に心が揺さぶられます。

日本にいますと、人種差別と言ってもピンと来ない問題かもしれませんが、アメリカには、白人、黒人はもとより、ヒスパニック、ラテン、アジア系と数多くの人種、そして様々な宗派の人々がひしめき合って暮らしています。

映画の原題である「Crash」は、人々の心の衝突と、車の衝突(車社会のLA)をダブらせた、作品の本質を言い当てた名タイトル。人には善と悪の心が同居していることを知った上で「善が悪の心を覆う姿」を世界中の人々が望んでいることを感じ取れる作品です。

・2004年/アメリカ映画
・上映時間:112min
・監督:ポール・ハギス
・出演:マット・ディロン、サンドラ・ブロック、ドン・チードル

次ページは、いよいよ2006年上半期の第1位の発表です。
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