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『母たちの村』[Moolade]【アフリカ】(2ページ目)

【映画で知る世界-第2弾】アフリカ映画の父が現在も行われている風習―女子の割礼廃止を訴える!!6/17[土]~岩波ホールで公開。第57回カンヌ映画祭にてある視点部門グランプリ受賞。

執筆者:南 樹里

『母たちの村』(2004)[Moolaade]

『母たちの村』(2004)[Moolaade]
「ビラコロ」だからと婚約者の父親から結婚を反対されるコレの愛娘アムサトゥにエピローグで選択の場を残しています
1.一夫多妻
同じ敷地内に第1ママ(夫人)、第2ママ、第3ママが別棟で生活している。三人はどんな関係か?⇒(映画でどーぞ)
多妻は、富みの象徴であり、生き残る術でもある。

2.太鼓ことば
村人へのアナウンスは太鼓が知らせる。コレの夫はメッセージを解読できるが、第1ママなど女性陣には分からないようだ。
モールス信号てきなものと解釈。

3.暮らし
ラジオとは、意外なモノが人気です。電気は通ってないので、乾電池で使います。
女性の生活必需品らしい。が、男性たちは没収しはじめます。広場に山積みはいいけど、ガンガン流れてますぅ~。
女性は働きものです。辛さもみなで共有し、歌で気持ちの整理をつけてゆく、のかな。
生活雑貨にも目を向けてみると…例えば、ヤカンやバケツやタライのカラフルなこと。

4.モーラーデ
「保護」と翻訳されている。人が何かに脅かされたとき、自分を守ってくれそうな人物に「保護」を頼む。割礼から逃げ出した4人の少女たちのためにコレはモーラーデを始めます。
駆け込み寺のような感覚?か。
モーラーデの開始は口頭の場合もあるようですが、コレは門にあることをして表明します。訪問者が「おや?」と表情をかえる姿が見られます。そしてモーラーデを破るとどうなるのかも…。⇒(映画でどーぞ)
※中世ヨーロッパにおいて、そこに逃げ込めば「何人(なんぴと)の力」も、「法の力」も及ばない避難所という意味がある。フランス語のアジール(asile)と同様に「聖域」とか「避難場所」といった意味を持つと考えられる、そう。

こんな姿が『母たちの村』で見られます。

1.一夫多妻
2.太鼓ことば
3.生活/暮らし
4.モーラーデ
5.割礼
6.ムチ打ち
7.風習、しきたり、ルールなど
8.価値観


『母たちの村』 [Moolaade]
2006年6月17日[土]~岩波ホールにてロードショー
監督・製作・脚本:ウスマン・センベーヌ
出演:ファトゥマタ・クリバリ、マイムナ・エレーヌ・ジャナほか
2004年/フランス・セネガル/2時間04分/アルシネテラン配給
配給会社公式サイト:http://www.alcine-terran.com/

関連:「アフリカ・リミックス:多様化するアフリカの現代美術」

アフリカ大陸全土にわたる―25ヶ国84名のアーティストによる―140点の最新アート
2006年5月27日~8月31日開催 @森美術館

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