テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~アイドル・バトル(3ページ目)

けろっぐ博士とオカチメンコ助手を迎えてやっている恒例Perfume対談ですが、『マブ論』を発端によしの番長が『BUBKA』片手にPerfume対談に殴りこみ!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

羞恥プレイ曲

先生:
なんとなく使命感があるのはわからない事も無い。変な方向に行っているとは思いますが。

『マブ論』を読みつつ、取り上げられていたハロプロ集を聴いてみたのですが(というか、強制的に聴くことになった)・・・

幾つか思ったことを・・・
■永井ルイが手がけていたタンポポ曲はいい。
■メロン記念日の「This is 運命」はやっぱりいい。
■僕があまり知らない時期のハロプロにも佳曲はある。ZYXとかBerry工房とかWにも・・・

同時にどうでもいい曲やいや、これは辞めて欲しい、ほとんど羞恥プレイのような曲もありますね~。売れる売れないに関わらず、あくまでも個人的見解ですが。

まぁ、実際アイドルでその手の曲がないのは珍しい。テクノポップ路線以降、この手の曲がないPerfume(あえて言えば「アキハバラブ」ですが)がやはり自分にとって特別な領域になっているんだと。

番長:
羞恥プレイの曲は多数ありますねー。個人的に青色7の「青いスポーツカーの男」はかなり厳しかったです。

で、話をPerfumeに戻します。これは、Perfumeの長所であり、短所でもあると思って居ます。拾い聞きする分には問題ないのですが、Perfumeは佳曲揃いなんで、全打線が4番バッターの巨人と同様、アルバムを通して聞いたり、ライヴだとやや単調な傾向があるかも、と思います。

先生:
羞恥プレイ曲がどMの番長には緩急を生む曲になるんですね。同じ曲も脳を通じて全く違う作用を起こす。確かにコアなアイドル派の人から、Perfumeはどれも同じに聴こえるという発言は聞いたことがあります。

例えば、EE Jumpや初期のハロプロでやっていたようなヘンテコでProgressiveな曲とかは、佳曲であらずとも羞恥曲ではないのですが、ほとんど学芸会とかお決まりのおっさんの掛け声みたいなのが入ったヤツ。あれが、たまらなくダメなんです。

実験プレイ曲

番長:
あの「おっさんの掛け声」はまったく僕も苦手です。すみません。誤解の無いように念押しさせて下さいね。羞恥プレイは僕も苦手ですが、実験的な作品(ハロプロで言うと、なぜか妙な電子音が挿入される「せんこう花火」とか)は欲しいと思います。「実験的作品」は、アーティストとアイドルとの信頼関係を調べるリトマス試験紙だと思います。

先生:
羞恥曲、特におっさんの掛け声はこの世から永遠に抹殺したいですが、実験曲の必要性には僕も賛同しますね。

番長:
これは、実験的なプレイは、信頼関係のあるカップルのみが行えるのと同じことです。知り合ったばかりで信頼関係の無い男女は、どうしてもお互いが優等生的に振る舞ってしまいます。 一方、羞恥プレイの方はカネの流れで発生することが多いようです。一昨年、僕は「近所に秘密のクラブがある」と噂される十三のホテル街の真ん中にある公園で、米倉涼子そっくりのボンデージ姿のお姉さんが、背広を来たオッサンに首輪と鎖をつけて散歩させているのを目撃しました。これなど、羞恥プレイとカネの流れを示唆する典型例と言えるのではないでしょうか?

先生:
なんだか話が変な方向でグルグルしそうですね。

番長:
話が自分でも良く解らない方に行ってしまいましたが、元に戻します。アイドルのポテンシャルの限界を使い切る「実験作品」は、成功すると、アイドル、アーティスト両者の能力を伸ばすことになり、幸せな結果となります。一方、羞恥曲は、アイドルにとって屈辱しかありません。おまけに「だれがどう見ても駄曲」を強要することは、お互いに信頼関係も破壊します「実験曲はアイドルとアーティストの信頼関係を示すリトマス試験紙」だと言うのは、こう言った意味ですし、羞恥曲に信頼関係は無く「カネの力」と言うのはそう言う意味です
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