テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~アイドル・バトル(7ページ目)

けろっぐ博士とオカチメンコ助手を迎えてやっている恒例Perfume対談ですが、『マブ論』を発端によしの番長が『BUBKA』片手にPerfume対談に殴りこみ!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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Perfume外部委託問題

番長:
ところで、個人的には、「循環コード・バスドラ4つ打ち・ベース303・シーケンスキラキラ・サビでオートチューン」と言う、クラブサウンド最強路線の中田ヤスタカ氏だけでは無く、Alien Sex FiendとSIGUE SIGUE SPUTNIKをJ-POPの世界に持ち込んだ掟ポルシェ氏にも作曲して貰うと良いと考えます。

先生:
僕はロマンポルシェ。も掟さんも好きですけど、それは誰にとっても良くないと思います。中田Pがどこまでやるかみたいな部分が自分の興味であるからかもしれませんが・・・ 

それよりもやるとしたら、Perfumeの対抗軸として悪のPerfumeみたいなコンセプトで捏造されたとってもヒールな黒未来型テクノポップ・ユニットのプロデュースをやって欲しいです。 まあ、掟さんはそういう形でのPerfumeとの絡み方を良しとしないとは思いますが。

番長:
はい、マブ論のAira Mitsukiの所に、そのような論調がありましたよね。小室哲哉ファミリーに対するヒールとして結成されたモーニング娘。と実績がある、つんく♂Pにもう一度、Perfumeへの回答となるグループを結成して立ち上がって欲しいと。

ヤンキー問題

先生:
Perfumeにはヤンキー感が見事に欠如していますね。これがどちらに転ぶにしても重要です。番長がPerfumeが出た掟さんの結婚式に出席していながら、Perfumeにそれほど入れ込まないのは、ヤンキー度の低さから来るんだと思っています。 先ほどの“おしゃれ感”に対する番長の反応の鈍さにも関わるポイントです。

番長:
僕の生まれ育った所は、ヤンキー濃度が高かったので、どうしてもヤンキー臭が無いと萌えないんです。そう言う意味で、中澤裕子は丸出しでしたが。

先生:
アイドルというのがヤンキー・カルチャーの系譜にいる、そしてPerfumeがそこから見事に外れているところから、どうやら今回の議論が発生しているように思います。

番長:
いや、先生、例えば、原田知世や安田成美にヤンキーの要素は無いですよ。

先生:
その辺はアイドルのマイナリティでしょ。小泉今日子、中森明菜、伊藤さやか、工藤静香あたりが、ヤンキー潮流の主流でしょう。あと、ヤンキーの人達がアイドルが好きである傾向というのもあります。ガチのヤンキーかは別として。

番長:
ここまでで、話した事なんですが、「アイドルの唄うJ-POP」と言うのが、料理業界で言うとファミレスなだけに、高級料理店を知っている好事家の少なくない層はファミレスにグルメでは無く、ジャンクフードの風味を求めてしまいます。ここらが「アイドルというのがヤンキーカルチャーの系譜にいる」と言う真相かなと。カルチャーを語る人間の大半は好事家ですから。むろん、良心的な好事家は、ファミレスをファミレスとして正当に評価する訳ですよね。そして、「マブ論」はキチンとそういう視点に立っています。

先生:
まぁ、「マブ論」は読め!というところでは、共通の見解となりましたね。
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