テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~メディア論(QJ編)(2ページ目)

分析分析学の権威、けろっぐ博士を招いて、雑誌媒体を中心としたPerfumeへの反応を分析します。先ずはQJですね。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Perfumeインタビュー

先生:
渾身の全37ページ・・・読み物としてはやはり「Perfume 10,000字インタビュー」なんでしょう。あ~ちゃんが「最近はすべて自分たちで考えています。ライブのタイトルもそうです。」の発言は、自信に溢れていますね。

博士:
インタビュー内容はなりそめから現在に至るまでの経緯やエピソードで、無難な内容です。

衣装が真っ黒で「なんで?本当にこれ?」とか・・・「コンピューターシティ」あたりから自分たちのCDを買い始めた・・とか、メジャー第一弾の「リニアモーターガール」に対する違和感・・戸惑いが相当なものだった事が伝わってくる様で面白いですね。

私的には「リニアモーターガール」の衣装が一番好きですが・・・

先生:
「リニアモーターガール」って歌うところ、白元の「ミセスロ~イ~ド」に聴こえるという指摘があり、「ミセスロイド」のCMを某サイトで聴き直してみたんですが、確かに似ています。

博士:   
欄下で各関係者がコメントを寄せています。おなじみの辛酸なめ子さんや掟ポルシェさんに混じって大御所サエキけんぞうさんが寄稿していますが、スターボーを引き合いに出すあたり世代を感じます。でもコメント内容が何か一般論的で、出来ればもうちょっと切り込んで欲しかったですね。

中田ヤスタカ・インタビュー

先生:
「中田ヤスタカ・インタビュー」で、「Perfumeのスタッフは、ものすごい天才か、ものすごい勘違いをしているか、どっちかです」との発言がありますが、大晦日のライブ「Perfume まさかのカウントダウン!? ~リ○ッドルーム あの夜をもう一度 in Zepp Tokyo~」で、あ~ちゃんがこの発言を引用していたと思います。あ~ちゃん、ちゃんとQJ読んで、それもちゃんとネタにしてくる子なんだと・・・感心しました。

博士:   
中田氏への直接インタビューは見所でしたね。
「スウィートドーナッツ」以後、全国インディーズの3作品においての彼自身の戸惑いや冒険が感じられて面白かったです。アイドルだからといって妥協しない姿勢が感じられる内容ですが、楽曲分析でも述べたようにむしろこの“戸惑い”や“冒険”から、capsuleでは発揮できなかった新しい彼の可能性が芽生えている事を彼自身、まだ認識していない様にも感じます。

先生:
悪い意味での計算がないところが、中田プロデューサー=Perfumeアイドルという面白い化学反応を生んでるんだと思います。

博士:   
Perfumeに対して中田氏がどう関わった・・という事より、Perfumeによって中田氏自身がどう変って行ったのか・・というのが今後のキーワードになって来るでしょう。
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