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久々のDTM音源、Mobile Studio Canvas登場(2ページ目)

今年も米国でNAMM SHOWがスタート。それに伴いRolandが久々のDTM用途のMIDI音源、Mobile Studio Canvasを発表しました。低価格ながらソフトもバンドルされる強力な製品なので紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

久しぶりの新音源、SD-50

Mobile Studio Canvas SD-50
久々に登場したDTM用のMIDI音源、SD-50
Mobile Studio Canvasという名前を見て、何を思い出しますか? そう古くからのDTMユーザーであればよくご存知のMIDI音源、SC-55mKIIやSC-88などSound Canvasシリーズの流れを汲む、久しぶりの新音源なのです。

音源としての型番はSD-50。すでに販売終了となっているSD-90やSD-80などSound Canvasシリーズの後継となるStudio Canvasシリーズと同様のネーミングになっていることから想像できるとおり、単なるMIDI音源ではなく、オーディオインターフェイスとしての機能も備えているのです。

そしてMobile Studio Canvasと、その頭にはもうひとつ「Mobile」という文字があります。そう、これはこれはモバイルで利用できることを想定して設計された音源であり、後述するように単体での利用が可能なほか、いま流行りのネットブックでDTMを楽しむことができるような設計にもなっているのです。

ちなみに、現行のRolandのMIDI音源モジュールとしてはSonicCellというものがありますが、これとは明らかに異なる、まさにDTM音源の復活という感じです。


GM2/GS対応で1,125音色、32ドラムキット搭載

Mobile Studio Canvas SD-50
SD-50には計1,125音色がプリセットとして用意されており、ソロ音色も充実している
では、そのMobile Studio Canvas SD-50とはいったいどんな機材なのでしょうか? まずMIDI音源機能から見てみましょう。

スペック的にいうと、GM2/GS対応音色をはじめ、専用のプリセット・サウンドを含め、計1,125音色、3ドラムキットと多彩な音楽ジャンルのさまざまな音色を搭載しています。また、Rolandサイトの情報を見ると「ローランド最先端テクノロジーを駆使したスペシャルなソロ音色も内蔵。音色のリアルさはもちろん、楽器固有の演奏表現までをも再現可能です。SD-50に搭載のソロ音色は、複雑な演奏表現が必要とされる『Violin』『Trombone』『Shakuhachi』の3種類が搭載されています。」とあります。

Rolandではこれと同様の技術、SuperNATURAL Technologyというものがあり、上位の音源に搭載されています。SD-50にSuperNATURALの表記はありませんが、そうした技術を継承するものが入っているのかもしれません。

一方、最大同時発音数は128ボイスで、16パートという構成ですから、従来の音源同様、DTM用途として十分に威力を発揮してくれそうです。
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