DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

(3)フィルターで音色を作る(3ページ目)

アナログシンセはすべてのシンセサイザの基本。これを理解すれば、どんなシンセでも音作りができるようになるといっても過言ではありません。今回はフィルターを使った音作りについて解説しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

もっとも一般的なローパスフィルター


このSynth1のフィルターはデフォルトでは、LP24というところのLEDが赤く点灯しており、ローパスフィルターの24dB/Octというモードになっています。このローパスフィルターというのはロー(低域)をパスするということで、言い換えればいうことでハイ(高域)からカットするフィルターを意味しています。

frqでカットオフする周波数を設定するわけですが、その周波数でスパッと倍音が切られるわけではなく、多少ハイも残したままになります。その具合いが24dBとか12dBで表現されています。24dBタイプは12dBタイプに比べて高特性で、切れがよく、音がしっかり丸くなるようになっています。そして多くのアナログシンセは、このローパスフィルターの24dBが採用されています。

ハイパスフィルターやバンドパスフィルターも使ってみよう


Synth1 Filter
アナログシンセでは24dBのローパスフィルターが使われることが多いが、ハイパスフィルターやバンドパスフィルターなどもある
LP12dBに設定してみると、パラメータの位置が同じでもLP24dBとは違った音になると思いますが、HP12dBやBP12dBを使うと、また別の音作りが可能となります。

ちなみにHPはハイパスフィルターを意味しており、これは低域をカットするもの。ローパスフィルターが、いわゆるアナログシンセの図太い音を作り出すのに対し、ハイパスフィルターでは、ペラペラな「ミーン」といった音になります。

さらにBPはパンドパスフィルタのことで、ある帯域のみを通過させるフィルタです。

基本的にはローパスフィルターの24dBを使った際の感覚を覚えれば、さまざまなシンセサイザでの応用が利きます。
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