オリジナルを忠実に再現したFM7
 |
| NativeInstrumentsがDX7を忠実に再現したソフトシンセ、FM7 |
現在でもそのDX7またはその後継機であるDX7IIの中古品は、中古市場でそこそこの価格で取引されていますが、NativeInstrumentsでは、そのエミュレータであるFX7というソフトをいち早くリリースし、普及しました。
デザイン的にも、そして音的にも、オリジナルにかなり忠実に再現したこともあって、実物の中古取引価格が下がったともいわれていますが、確かによくできたソフトです。WindowsおよびMacのスタンドアロン環境で動作するほか、WindowsのVSTiにDXi、MacのAudioUnitsにRTASとさまざまなプラットフォームのプラグインとしても動作するため、多くのユーザーが利用しています。国内でもミディアが47,000円程度で販売しているというものです。
オープンソースのフリーウェア、Hexter VSTi
 |
| オープンソースのフリーウェアとして誕生したDX7のエミュレータ、Hexter VSTi |
しかし、ここに来てFM7とは別のDX7エミュレータが登場してきました。それはCuteVST Projectというところで作られたオープンソースのフリーウェア、Hexter VSTiというソフトです。
オープンソースということからもわかるように、有志が集まって開発したソフトであり、Linuxで普及しているLADSPA/DSSI用に作られたSean Bolton's Hexter DSSI synthというエンジンがここに使われています。
現時点においてはFM7のように多くのプラットフォームで動くものではなく、Windows上のVSTiに限定はされるものの、とにかくタダで使えてしまうというのが最大の魅力です。
UIはイマイチだが、DX7の音は再現できる
起動してみるとわかりますが、ユーザーインターフェイスのデザインはイマイチ。はっきりいってFM7のかっこよさには到底およびませんし、このデザインからはDX7という雰囲気は感じません。
 |
| DX7のプリセットサウンドも用意されているので、すぐにDX7の音を楽しむことができる |
しかし、これはまさにDX7のエミュレータであり、DX7と同様に6つのオペレータを持ったFM音源です。そして、単に音源を再現したというだけでなく、DX7の音色データもあらかじめ備えているため、起動すれば、すぐにDX7のエレピやシンセベースの音を楽しむことができるようになっています。
実際、音を出してみると、明らかにあのDX7のFMサウンドです。今回、本物のDX7やFM7と音の比較をしたわけではありませんが、なんとなくあのキラキラさに欠けるというような気もしましたが、フリーウェアでこれだけの音が出ていれば十分ではないでしょうか?