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スパイダーマンで学ぶネガティブ脱出法(3ページ目)

『スパイダーマン3』の中では、日常的なわかりやすいダークサイドが描かれています。心の闇は、誰もが持っていて、ネガティブに自分を汚染してしまうかも?ネガティブから脱出するには?

執筆者:オライカート 昌子

最近の映画が、ダークな世界を描くわけ

スパイダーマン3の画像
『スパイダーマン3』2007 Sony Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved
最近の映画で気づくことは、ホラーやサスペンス以外の、王道を行く人気映画の中に、残虐とも言える場面が多いこと。例えば、『ラスト・キング・オブ・スコットランド』や、『ブラッド・ダイヤモンド』。これから公開の映画でも、『300<スリーハンドレッド>』『アポカリプト』なども、以前の映画よりも残虐度が増しているのを感じます。ですが、その残虐性は、刺激を与えるために、無理やり描いているわけではなく、必要度に応じて描かれていることに特徴があります。

『スターウォーズ』シリーズや、『スパイダーマン3』など、最も人気のジャンルでも、「統合」が描かれている今。

必要度に応じて、闇を表に出しているとも考えられます。それに、残虐なことが行われているのは、映画の中であり、過去のことです。私たちの世界の文化的歴史的な闇(ダークサイド)も、このように映画の中などで描かれ、認め、統合している時代なのでしょうか?

ダークサイドを認め、生かすことでネガティブから脱出できる


人をいつまでも非難していても、始まりません。非難や批判は、自分に戻ってくるし、どんな悪であろうと、何らかの理由があるのです。

自分の中のダークサイドを認めるにつれ、自分の自由度が増していきます。今まで、闇に包まれていた「ダークサイド(シャドウ)」を、気づきで、明るく照らせば、今まで自分を縛っていたネガティブ性は薄まります。そして、他人や世界に関して許容量が増えていきます。他の人や物事を理解出来るようになると思います。

今まで起きてきたことは、全て過去であり、ダークサイドも過去の私たちの何らかの体験が引き金となって生まれた過去。

ダークサイドを見つけることで、ネガティブ性をコントロールできるようになり、過去を手放すことができます。「いまに生きる」ことが可能になれば、幸福度も増えますし、本当の意味でポジティブになれるはず。

『スパイダーマン3』のアメリカでの予告のひとつに、このような言葉があります。

「人は、自分の中にダークネスを見つける前に、どれだけ長い間ダークネスと闘えるだろう?」

悪やダークネスを外に見つけることよりも、自分の中に見つけることの方が、実は難しい。けれど、それができた時、恩恵は計り知れないのだと思います。

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【関連リンク】
『スパイダーマン3』 
公式サイト
配給ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 
5月1日(火)より、日劇1ほか、全国一斉 世界最速ロードショー
『ラスト・キング・オブ・スコットランド』
公式サイト
『ブラッド・ダイヤモンド』(ワーナー映画)
4月7日(土)よりサロンパス ルーブル丸の内他全国ロードショー
『ブラッドダイヤモンド』日本語オフィシャルページ
『300<スリーハンドレッド>』ワーナー・ブラザーズ映画配給
日本語オフィシャルサイト
6月9日(土)サロンパス ルーブル丸の内他全国拡大ロードショー
『アポカリプト』東宝東和配給 公式サイト
6月9日 有楽町スパル座 他全国ロードショー
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