提供:セゾン自動車火災保険株式会社

火災保険の加入方法

更新日:2009年12月15日

火災保険は長期契約がトク?

住宅ローンを組んでマイホームを買う時、たいていは長期の火災保険の契約をしますが、長期だと保険料が安くなるといわれます。では短い保険期間ではソンということ?今回、素朴な疑問にお答えします!

住宅ローンを組む時、たいていは「長期契約」

住宅ローンと同時に契約する火災保険は長期が多い

住宅ローンと同時に契約する火災保険は長期が多い

火災保険を契約するときは、1年間から36年間までの間で、原則として契約者が保険期間を選ぶことができます。
ただ、住宅ローンを組んでマイホームを購入するときには、不動産会社や銀行で火災保険の契約をすることがしばしば。「長期で契約すると、安くなりますよ」と言われたことがあるのではないでしょうか。
また、火災保険に質権を設定するなどの場合、30年ローンなら30年の火災保険、といったように、住宅ローン期間に合わせた保険期間で契約するよう、融資先の銀行から指定されるケースがほとんどのようです。

損害保険では、2年以上の保険契約のことを「長期契約」といいます。そして、長期契約で保険料を一括払いする場合、期間に応じた保険料の割引があり、1年ごとに同じ内容の契約を更新していくよりも保険料は安くなります。これは、翌年以降の保険料を前払いするので、契約時点の金利等が考慮され、保険料が割り引かれるためです。具体的には、1年分の保険料に「長期係数」という割引係数(下表)を掛けて、一括払保険料が算出されます。


保険期間が長期であるほど、保険料の割引は大きくなる

では、具体的にはどの程度安くなるのでしょうか。
平成21年12月現在の長期係数は、下表のようになっています。たとえば、1年契約の保険料が1万円だとします。これを保険期間2年の一括払いにすると、1年間の保険料1万円に2年の長期係数1.85をかけた1万8500円になるので、1年ごとに同じ内容の保険をかけるより、保険料が1500円安くなります。
下表をご覧頂くとお分かりのように、保険期間が長くなればなるほど、割引は大きくなります。たとえば36年を見ると係数は24.80ですから、保険期間は36年間でも、単純に24年分ちょっとの保険料で済むということ。同じ内容で1年ごとに更新するのと比べれば、保険料は確かに安くなります。

長期係数

長期係数

なお前述のように、長期係数は金利等を踏まえて決定されるのですが、直近10年間だけでも長期係数は4回改定されており、徐々に割引は少なくなってきています。たとえば、平成13年10月以前の36年の長期係数は、15.8で、現在よりも9.0ポイントも割引が大きかったのです。
したがって、今後も長期係数の改定があれば、保険料の割引も変わる可能性があるということになります。


 


長期契約でも「メンテナンス不要」ではない!

適切な火災保険金額は時間とともに変わるもの。定期的な見直しを

適切な火災保険金額は時間とともに変わるもの。定期的な見直しを

では、契約の手間がかからず、保険料も割り引かれる長期契約、それもできる限り期間の長い契約にしておくのが火災保険のベストかというと、そこには注意を払うべき重要な点もあります。

そもそも、火災保険の役割とは、失われた建物価値を穴埋めすることにあります。そのため火災保険では原則として、建物の「現在価値」に合わせて保険金額を設定することが前提となっています。しかも、契約時に正しい金額で契約していても、時間の経過とともに建物の現在価値は変わっていくので、定期的な見直しは必須です。火災保険金額は、多すぎても少なすぎてもうまく役立たない可能性大ですから、いくら保険料が安くても、いざという時役立たなければ意味がありません。

たとえば、新築時2000万円の建物に、2000万円の保険金額を設定するのは適切です。ところが、それから20年経てば、その時点での現在価値は2000万円から乖離している可能性があります。
時価契約では年々目減りすることもありますし、たとえ再調達価額(再取得価額)ベースで契約していたとしても、新築から20年後の建築コストが上昇していれば、2000万円の保険金額では同じ建物を再建することはできません。

このように、建物の価値は時間の経過による変化がつきものなので、火災保険契約を数十年単位でほったらかしにしておくと、いざという時思うように役立たない可能性も大きくなるのです。しかしながら、火災保険は1回契約すると、その後はついほったらかしになりがちなもの。
そこで、長期契約を結ぶなら、保険金額が適正かどうか5年ごとぐらいにチェックが必要だと覚えておいてください。それがいざという時保険を役立てるための前提なのです。契約手続きは1度で済んでも、長期契約にメンテナンスが不要ということではないのです(「火災保険と生命保険は同じではない」参照)。


短期間の契約なら実態からずれにくいメリット

補償にも優先順位をつけよう

補償にも優先順位をつけよう

そもそも、数10年にわたる契約が私たちの実態に常にフィットするものとは言い難いでしょう。私たちの暮らしは常に変化の只中にあります。数10年後まで同じ補償を必要としているかどうかは分からないことですし、その建物に住み続けていると確信を持てる人は少数派ではないでしょうか。もちろん、長期で契約しても、途中での解約や見直しが可能ですが、まったく手続きをしないままになっているケースも見かけるのです。

また、火災保険にも自由化が進んでいます。最近でも消費者保護を強化した保険法の成立などもあり、各社独自の新しい火災保険商品も登場してきています。数10年のうちには、新しい火災保険が出てくる可能性もあるのです。

一方、保険料の割引はありませんが、1年契約の場合は、保険金額が適正かどうかを毎年確認することが容易です。長年のほったらかしによる実態と契約内容の乖離が起きにくいはずです。ただし、内容の確認をせずにただ更新するだけでは、長年ほったらかしにするのと同じことになりますから、ご注意を。

そこで、保険料の割引を享受しつつも、毎年の契約の手間を省き、実態との大きな乖離を防ぐなら、5年間ぐらいの保険期間が適当かもしれませんね。
また、保険料を抑えたい場合には、保険期間に優先して、火災保険の補償内容がわが家にとって適切かどうかのチェックをし、まずは補償に優先順位をつけることをお勧めします。

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清水 香

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