もう一度見直そう、Ｉ 型スーツ！　ケイドのOwn Makeモデル(5ページ目)

フル装備だけがいいスーツじゃないぞ！

テーラー・ケイドのOwn Makeモデル（仮縫い付きのスペシャルオーダー）スーツ。価格16万5900円（税込）～。

とかくスーツをオーダーするとなると、つい力が入ってしまい、本開き、お台場は当たり前。衿はハンドステッチ、裏地にも凝る。

これでは装飾過多のアール・ヌーボーなスーツである。大切なのはディテールから入るのではなく、もっと大局的にスーツを見ることだ。

テーラー・ケイドのOwn Makeモデル（仮縫い付きのスペシャルオーダー）スーツ。

たとえば衿の（職人の手仕事による）八刺しによって生まれる美しい段返りのロール加減や、アイロンワークによる首から肩にかけてのフィット感。

これらは既製のスーツではまず見られないものだ。見てわかるディテールより、着てわかる心地良さのほうが大事ということ。

テーラー・ケイドのOwn Makeモデル（仮縫い付きのスペシャルオーダー）ジャケット。ハリスツイードを使ったモデルだ。オーダーシャツの剣先は、3 3/8インチ（約8.57センチ）のブルックスに対して、3 1/2インチ（約8.89センチ）。衿腰はやや高めに設定している。フルオーダーのシャツ 価格1万2600円（税込）～。

ケイドがなぜOwn Makeモデルを作ったかというと、「スーツはすべてハンドメイドじゃなきゃ駄目だ」というようなハンドメイド至上主義者や、ディテール固執派への警告なのである。


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