3/3 フランス製の最高級オーダーメイドシャツ [スーツ・ジャケット] All About

カラーバリエーションが豊富

ブルーのカラーと織りのバリエーションが豊富です。写真のものはすべてエレガンス。2006年春夏のカタログより抜粋。

生地のカラーバリエーションが意外と豊富で驚きました。特にブルーの生地は豊富です。というのもヨーロッパでは人気が高い色みたいです。

「そういえばアラン・ドロンもブルーのシャツをよく着ていたな……」

白無地はポプリン、ツイル、ヘリンボーン、オックスフォード、ピンポイント、ピケ、ゼファーなど織りがいろいろあって、通好みのお洒落を楽しめます。他にもピンクやプラムなど、今季注目されている色もあります。このカタログを見ると、日本人の色彩感覚の貧しさを痛感します。

生地の半分は定番ものとして残り、他の半分はシーズンごとに変わっていきます。本当に気に入った生地があればオーダーしたほうがいいです。来シーズンには在庫切れということもあるわけです。

洗練された衿型

「クラシック」と呼ばれる衿型。最近日本で見かけないベーシックな衿型です。個人的には一番好きな型です。

ここ数年、日本の既製シャツの衿型はほとんどワイドスプレッド・カラーです。最近になってタブ・カラーやピンホールが出てきましたが。それでも普通のレギュラー・カラー（ストレート・カラー）やショート・ボタンダウン・カラーなんて見かけません。

ところが、リスト・ルージュの衿型はクラシック、マティニヨンといった、ごく普通の衿型があります。ロールのほとんどないクラシック・ボタンダウンもあり、オーダーしたくなってしまいます。

もちろん日本のオーダーシャツ屋でもレギュラー・カラーや小ぶりなショート・ボタンダウン・カラーは作れますが、衿型のサンプルを見るかぎり、洗練され方がちょっと違います。台衿（台襟）もそんなに高くないものもあり、かえって新鮮な気分になります。

「クラシック・ボタンダウン」という衿型。いわゆるショート・ボタンダウンです。1980年代初頭、日本でも流行りました。この型も好きですね。

同社で一番古い衿型はクラシック、マティニヨン、ウィンザーだそうです。ウィンザーといってもあまり広角じゃないところが気に入りました。これらの衿型にプレーン・ノットでネクタイを締めるというのが理想ですね。

日本ではクラシコイタリアの影響からデコラティブなシャツやネクタイが増えてしまい、個人的には少しうんざり気味です。それでもオリジナルのクラシコイタリア製品はいいんですが、それ風に作った日本のメーカーのものが哀しすぎます（苦笑）。

リスト・ルージュはさすが老舗だけのことはあり、こういったクラシックな衿型を定番としてちゃんと残してくれています。トレンドとしてのクラシックへの回帰ではないと思います。