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バッテリー購入時に知っておきたいポイント(2ページ目)

いざバッテリーの交換時期を迎えた時、新しいバッテリーはどのように選べばよいのでしょうか。今回はその基本的なノウハウとともに、バッテリーを長持ちさせるための選び方についても紹介します。

執筆者:宮島 小次郎

バッテリーを長持ちさせるには高性能タイプを選ぶ

バッテリーの性能
JIS規格のバッテリーでは型番から、輸入車用のバッテリーでもラベルなどからそのバッテリーの性能を知ることができる
バッテリーの寿命は、クルマの使い方によって大きく左右されますが、だからといってバッテリーが長持ちするように使い方を変えるというのも、状況によっては難しいでしょう。それならばバッテリー交換時に、より長持ちするようなバッテリーを選んでみてはいかがでしょう。

その方法とは、現在装着されているバッテリーよりも、性能ランクが上のものを選ぶというものです。例えば国産車のJIS規格で、現在34の性能ランクが装着されている場合、それをもっと数字の大きなタイプへ変更するということです。JIS規格の性能ランクは、始動性や容量などを含めたバッテリーの総合性能を表しますので、ランクの高いバッテリーであればより厳しいコンディションにおいても性能を維持することができるのです。

もちろん、選ぶ際にはバッテリー自体のサイズやターミナルの位置、固定方法などが同じであることが前提ですが、例えば同じ車種で装備品の違うグレードにより大きなサイズのバッテリーが装着されている場合には、そのサイズのバッテリーに交換できる可能性があります。また、寒冷地仕様が設定されているモデルであれば、それ用にさらに大きなバッテリーが装着できることもあります。

ただし、サイズ自体も大きくなる場合には、バッテリーを設置するトレーやホルダーなどもそれに合わせたものが必要になる場合がありますので、現車をよく確認するか、ディーラーなどへ問い合わせてみてください。

とはいうものの、性能が上がるからと、やみくもに大きいバッテリーを選ぶのも考えものです。まず容量の大きなバッテリーは、値段的にも高くなりますし、サイズ自体が大きくなるとバッテリーの重量もそれに応じて上がってしまいます。また、バッテリーの容量だけを極端に大きくしても、肝心のオルタネーターの性能が変わらなければ、(組み合わせにもよりますが)その性能を十分に引き出すことはできません。そのあたりを合わせて考えると、バッテリーの性能アップは同サイズで1~2ランク上の容量を選ぶというのが、妥当なところかと思います。


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