失われつつある身体機能を取り戻す
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| 赤ちゃんとのコミュニケーションも楽しく |
三砂先生は、便利で合理的なものを追求する現代化によって、失われてしまった人間の身体機能を取り戻そうという研究・提言をなさっています。著書の「昔の女性はできていた」の中には、現在90歳を超える女性へのフィールドワークを通して、昔の女性は月経血をコントロールしていたということを知り、それを広めてくださっています。
生理ナプキンがなかった時代、女性は月経血を骨盤底筋でギュッとためておいて、後でトイレで用を足すように流していたそうです。しかし、現代ではそうした体の働きはなくなってしまいました。骨盤底筋の力が弱まってしまったことで、子宮脱や膣脱になる方も増えています。
「おむつなし育児」は、赤ちゃんが最初からそう教えてくれれば、トイレやおまるで排泄することがスムーズになるわけですから、無理強いをすることなく、赤ちゃんが本来持っている体の機能を発揮できるという意味でも貴重だと思います。
排泄の意思表示に敏感になることで、赤ちゃんとのコミュニケーションもますます楽しくなります。朝起きると、「おしっこしたい」という意思を伝えようと、お互いにパッと目が合うそうです。母親にとってはそうしたメッセージを受け止められることで「この子のことは、私におまかせよ」と、育児の自信につながります。
考えてみれば「ベビーマッサージ」や「スリング」なども、本来の赤ちゃんとの密着したコミュニケーションを取り戻す方法が、新しい呼び名となって登場したものです。
おむつなし育児によって、赤ちゃんと母親の関係がもっと密になり、子育てもさらに楽しくなるのではないでしょうか。私がもう一度赤ちゃんを産むことがあれば、迷わずおむつなし育児をやってみたいと思いました!