参考:東芝 REGZAの技術と機能
レグザを支える「レグザエンジンCEVO」
東芝は国内でも最も技術志向の強いメーカーで、現在のレグザの看板技術が「超解像」と「レグザエンジンCEVO」です。
超解像とは、BSデジタルフルハイビジョンに比較してやや解像度の劣る地上デジタルのハイビジョン、あるいは標準放送の画質をBSデジタル並みに高めることが目的の技術。
仮の高解像度画像を設定し元の画像からの差分を検出し、理想状態に近づけていく技術です。これを定評ある統合型画質処理LSIに内蔵、家庭用テレビに初採用したのがレグザというわけです。
超解像は2011年で三年目を加えました。春の「レゾリューションプラス6」で、フレーム内巡回型から、時間軸上の前後3枚のフレームの画素情報を参照する方式に発展し動解像度の向上に役立てています。具体的には、カメラ・パン時のエッジの乱れの改善が進みました。画質の悪い映像を1080iで入力した場合その効果がもっとも視認されます。
秋のZP3に搭載された「レゾリューションプラス7」では、カラーテクスチャー復元が加わりました。これは彩度(色の濃さ)に応じて輝度の高域成分(明るい部分)を強調加算する回路技術で、色の濃い被写体でも細かな質感が潰れず緻密な映像を表示します。
CELLブロードバンドエンジンの高速処理ソフトウェア技術なしに、セルレグザに匹敵するタイムシフトマシンを誕生させるため、処理の多くをハードウェアに移管して誕生したシステム最上スペックのレグザエンジンが、CEVO(CELL EVOLUTIONの略)DUOです。2012年モデルでは、55X3にのみ搭載されます。
DUOの名の通り二つのプロセッサーで構成されZ1搭載のレグザエンジン比で実に約6.8倍の処理能力(Z2搭載のCEVO比約3.4倍)を持ち、タイムシフトマシンCEVO、高画質2D3D変換等を次々に実現していますが、効能の多くは画質にあります。
強力な処理能力を持つプロセッサーを1チップ化することで映像信号の処理精度は上がります。複数使いだとバス幅(10bit)の制約が出るという欠点があります。1チップデュアルプロセッサーは最前段でノイズ処理、その後超解像の一括処理ができ、微小信号再現性が上がりSN、精細感が躍進しています。
超解像、レグザエンジンCEVOに加え、2012年モデルではQFHDパネルがレグザの技術CIに加わりました。フルハイビジョンの4倍の解像度を持ち、全ての入力ソースを3840×2160画素で表示します。解像度に加え階調表現のきめ細かさに圧倒的な違いがあり、映画ソフトはフィルムの透写を見ているかのような滑らかさです。現時点で4Kソースは静止画しかなく、インターフェース(次世代HDMI)も細部の詰めを残していますが、次世代の高画質標準にいち早く対応した東芝に技術の勢いを感じます。
最後に機能。レグザがシェアを伸ばした背景に、「他社がやらなかった」ニッチなニーズを掘り起こした努力があります。ゲームのヘビーユーザーを対象にしたゲームダイレクトモードが代表的なもので今季のZP2には最新の“3Dゲームターボ”が搭載されています。メモリー制御技術の応用で2Dゲームの場合、32ZP2で約0.7フレーム(約3ms)、3Dゲームの場合、約2.3フレーム(約38ms)の低遅延を実現しました。