ホームシアター/ホームシアターの選び方・基本

ライフスタイルで選ぶホームシアター

あなたのライフスタイル、部屋の種類や大きさ、楽しむコンテンツ別に適したホームシアターセットの条件と、おすすめの製品をご紹介します

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

ホームシアター初心者におすすめなのは、アンプやスピーカーなど、必要な機材がパッケージになっているホームシアターセットです。ところが各メーカーから多種多様な製品が発売されていて、最適な一台を選ぶのは難しいものです。

今回は、あなたのライフスタイル、部屋の種類や大きさ、楽しむコンテンツ別に適したホームシアターセットの条件と、おすすめの製品をご紹介します。

ライフスタイルで選ぶ
部屋の種類や大きさで選ぶ
楽しむコンテンツで選ぶ


ライフスタイルで選ぶ

一人暮らしから大家族まで、家族構成によって、ホームシアターセットに必要な条件は異なります。一人暮らしなら、サラウンド効果が得られる範囲であるスイートスポットは小さくても問題ありません。極端にはヘッドホンでも良いでしょう。夫婦など二人暮しなら、映画や音楽をより楽しめる、少し上質な機材はいかがでしょうか? 大家族なら、みんなで楽しめる広めのスイートスポットに加え、お子さんや高齢者も使いこなせるよう、操作性を重視すると良いでしょう。

【ガイドおすすめの商品】

1. 一人暮らし
ソニー MDR-DS7500
到達距離が30mと長く、遮蔽物による音が途切れがない無線方式。DVDに加え、地上デジタルのデジタル音声入力(AAC)にも対応。ソニー独自の7.1chバーチャルサラウンド技術により、スムースで包み込まれるようなサラウンド感が魅力。


2. 一人~二人暮し
ソニー SA-40SE1(40V型テレビ用)
テレビの前に置くだけで、テレビの音をグレードアップできる「サウンドーバー」などと呼ばれる、簡易タイプのスピーカーシステム。テレビとの接続はHDMIケーブルのみで済む手軽さが魅力。46型用、32型用もラインナップ。


3. ファミリー向け
ヤマハ YSP-5100
リア(後方)スピーカーの成分を、壁面に反射させて視聴者に届けるYSPシリーズの最高峰モデル。ブルーレイ時代の高品位7.1ch音声フォーマット(形式)に対応。バーチャル方式に比べ、臨場感が豊かで、効果を得られるスイートスポットも広い。HDMI接続による連動機能は、幅広いテレビメーカーに対応(要確認)していて、使い易さにも配慮されている。



部屋の種類や大きさで選ぶ

ホームシアターの醍醐味である迫力は、低音で決まります。低音の迫力を得るためには、部屋の容積に相応しいパワーが必要です。逆に狭い部屋の場合、適した小パワーの製品を選べば、迫力はそのままに、費用を抑えることができます。集合住宅なら音漏れも気になりますので、迫力は少し我慢して、パワーをより控え目に見積もると良いでしょう。

【ガイドおすすめの商品】

1. 個室(6畳未満)
オンキョー HTX-25HDX
サブウーファーに5.1chアンプや操作部などを全て収めた、コンパクトな2.1chバーチャルサラウンドシステム。ブルーレイの高品位音声フォーマット(形式)に対応。スピーカーを追加すれば、5.1chにグレードアップできる。


2. リビング(8~12畳)
ソニー RHT-G10
ソニー独自のバーチャルサラウンド技術とデジタルアンプを搭載した、32型~40型の薄型テレビ向けラックシアター。サブウーファーを内蔵し、総合最大出力は余裕の200Wとパワフル。リビングでも迫力の低音が楽しめる。


3. 大空間(12畳以上/仕切りの無い間取り)
パイオニア HTP-S737
総合出力600W。高出力時も力強く安定した低音が魅力。ブルーレイ時代に相応しく、ドルビーTruHDなど、最新のオーディオフォーマットに対応しているのもポイント。床置きで高さの丁度良いトールボーイスピーカー、自動音場調整機能の充実で、広い空間でも高品位なサラウンドサウンドが楽しめる。



楽しむコンテンツで選ぶ

映画、音楽、スポーツなど、求める臨場感に応じて適した選び方もできます。映画はセリフが命と言え、センタースピーカー(中央)を重視したシステムを選びましょう。音楽はリア(後方)スピーカーに効果音を意識的に振り分けた作品も多いので、少し余裕のある大きさの同じスピーカー5本で視聴者を取り囲むのが理想的です。スポーツ中継は、リアスピーカーに歓声を人工的に振り分けている程度の番組が多いので、リアスピーカーよりも、サブウーファーの「空気感」に着目すると良いでしょう。

【ガイドおすすめの商品】

1. 映画を楽しむなら3.1chシステムで
ヤマハ YHT-S401
テレビの前にフロントスピーカーを設置する「サウンドバー」などと呼ばれるシステム。センタースピーカーを搭載した3.1chシステムで、映画のセリフがピタッと中央から放たれ、映画の世界に惹き込まれる。セリフを明瞭にする「クリアボイス」機能は、映画、音楽、テレビニュースなどで有効。バーチャル方式のサラウンドながら、ヤマハ独自の技術で広がりのある包み込まれるような音を楽しめる。



2. 音楽を楽しむなら、音に真正な5.1chシステム
ソニー HT-SF360
フロントとリアは同じ高さのスピーカーで構成されたフロアスタンド型なので、設置が簡単に行える。HDMI端子を搭載し、ソニーの液晶テレビBRAVIA(要機種確認)との連動も可能。真正の5.1chだけに、臨場感は高いが、リアスピーカーには、スピーカーケーブルの接続が必要。

HT-SF360

3. スポーツを楽しむなら豊かな低音で
ソニー HT-CT550W
サウンドバーに最大出力100Wのサブウーファーを加えたシステム。迫力の低音が楽しめる。サブウーファーはワイヤレス設置が可能で、サウンドバーと併せて設置性の簡便さが特長。



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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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