住宅ローンの借り換え・返済/住宅ローンの見直し関連情報

住宅ローンの借換えが家計を救う!?(3ページ目)

食品などの値上がりが家計を打撃する中、住宅ローンの見直しができれば大きな効果が期待できます。でも、一時的な返済額の軽減は、将来の重荷に繋がることも。家計を救うための借換えの方法と注意点をご紹介します。

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

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長期固定金利型の場合

30年、35年固定などの長期固定金利型を借入れしている場合も、同じ金利タイプで金利を引き下げるのは難しいでしょう。ただし、ネット銀行などでは、現在でも3%を下回るものもありますので、このような住宅ローンを利用することで効果が出る場合もあります。

この金利タイプの場合には、10年固定や20年固定を利用するのも一手です。残りの返済期間はあと何年ですか?例えば、あと20~25年程度であれば、20年固定などを利用すれば、将来のリスクはほとんど変えずに、金利を引き下げられるかもしれません。

また、あと10年あれば、教育費のピークは超える、という人も多いのではないでしょうか?教育費という大きな支出がなくなれば、多少の返済額アップもカバーできるでしょうし、今後10年で元金を大分減らすこともできるので、ある程度のリスクは覚悟で、10年固定に切り替えることを検討する価値はあるでしょう。

借換えができない人は、早めに金融機関に相談を

毎月の返済額をどうしても減らしたいが、借換えでは効果が出ない、もしくは何らかの条件が満たされず借換えの審査に通らないという場合には、どうしたら良いでしょうか?

金利を低くする方法の他、返済期間を延ばすことによっても毎月返済額を抑えることができますが、実際には、返済期間を延ばすことは原則できず、簡単ではありません。しかし、だからと言って、無理を重ね、突然支払えなくなってしまうより、早めに金融機関に事情を話し、負担を軽くしてもらうよう相談してみましょう。早め、早めに手を打つことが重要です。

なお、フラット35については、リストラや病気などにより急激に収入が減少してしまった場合などは、「返済期間の延長・元金の支払猶予期間の設定 」、「遅れている返済分を今後の返済に加え、延滞を解消させる 」、「一定期間における返済額の減額」のような返済方法の変更ができるようになっています。この場合も、返済中の金融機関に早めに相談することが必要です。


住宅ローンは、日々進化している感があります。数年前の住宅ローンよりも、優遇幅が大きくなっていたり、繰上返済機能が充実しているものが多くなったりしています。重要なのは、借りっぱなしにせず、メンテナンスをしてあげること。思いがけず、借換えによって効果が出る場合もありますので、必要性を感じていなくても、一度見直しをしてみてくださいね。


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