井上 真理子

医師 / 生活習慣病 ガイド 井上 真理子

いのうえ まりこ

国立大学医学部卒業後、外来診療を行いながら、糖尿病を中心とした生活習慣病の原因解明につながる研究を行っています。研究による知識と現場での経験を元に、あなたに合った生活習慣病対策を探していくお手伝いが出来たら嬉しく思います。

ガイドからの挨拶

「メタボリックシンドローム」という言葉の認知度が上がり、生活習慣病にも関心が高まりましたが、その意味する状態や恐ろしさを知らない方は意外と多いようです。生活習慣病の初期はほとんど症状がありません。強い自覚症状が出るのは合併症が出て、一種の手遅れ状態になってからです。生活習慣病のもっとも大きな特徴は、生活習慣病を治療することで、大病である合併症を大いに予防できるということなのです。気にはなっているけれど放っている方、通院しているけれどすべきことが分からない方、すべきことは分かっているが実行できない方など、いろいろな方がいらっしゃると思います。まずは、少しでも生活習慣病について知ってください。外来診療の経験から、生活習慣病改善のために、実際に患者さんに勧めて効果があったこと、患者さん自身が工夫し試されて効果のあったことなども含め、なるべくわかりやすくお話できたら、と考えています。生活習慣病は、その名のとおり、生活習慣に即した病気です。ひとりひとりに合ったテイラーメイドの治療の必要性が叫ばれている中、あなたに合った生活習慣病対策を探していくお手伝いが出来たら嬉しく思います。

経歴・バックグラウンド

◆履歴◆
2000年、国立大学医学部卒。
糖尿病内科医として都内の病院で臨床に従事した後、大学院にて研究を始める。
現在は外来診療を行いながら、糖尿病の原因解明につながる研究を行う。

◆資格◆
日本内科学会認定内科医

◆学会◆
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本内分泌学会

生活習慣病の治療は、いわゆる「未病」の考え方に通じるものがあると思います。生活習慣病自体は確かに病気なのですが初期には大きな症状はなく、ほとんどの場合、命に関わるものではありません。しかし放っておけば、心筋梗塞や脳梗塞、腎不全などの、生命を脅かす大きな病気につながるものです。生活習慣病の治療の目標は、このような大きな病になることなく、生活習慣病でない方と変わりない人生を送るということだと思います。 また、生活習慣病の治療は患者さん自身が行うもので、医療スタッフはそのお手伝いをするというのも、他の疾患と大きく異なる点のです。 こういった少し特殊な病気である「生活習慣病」分野に興味を持ち、日々の診療と研究に励んでおります。

経営・所属している企業・団体・協会